宇治原 史規さんスペシャルインタビュー①
第2弾 ロザン・宇治原 史規の「僕が大人になるまで」
家族と僕と勉強の関係、教えます
クイズ番組などで大活躍、京都大学出身のお笑いタレント「ロザン」の宇治原さん。
頭脳明晰なイメージがありますが、宇治原さんの子ども時代はどんな感じだったのでしょうか?
大好評をいただいた宇治原さん特別インタビューの第2弾!
勉強に対する考えや宇治原さんの苦手なことも(!?)こっそりお聞きしました。
今回はその1回目です。
母のほめ言葉で、僕にとっての勉強は楽しい「遊び」になりました
僕にとっての勉強は、幼稚園時代、母親がチラシの裏に手書きの問題を書いてくれたことが始まりでした。宿題をする姉の横で問題を解く「遊び」をして、終わったら採点してもらいます。母は「正解だよ。賢いね」と、いつもほめてくれました。
小学校に入学すると、母は家事をしながら「今日は学校で何をやったの?」と聞いてきます。それに答えて習ったことを説明すると「すごいね」と感心してくれました。
このように、早い時期に「ほめられる」うれしさを体験できたことで、僕にとっての勉強は「楽しいもの」として定着したと思います。
勉強がつまらなくなるのは本人のせいではない?
子どもは、自分が好きなことを聞かれると、よどみなくしゃべります。たとえば、「鉄ちゃん」の子どもは、電車について夢中でしゃべります。ただし、そのまま好きでいられるかどうかは、大人の関わり方次第かな、とも思います。
「鉄ちゃん」の例で言えば、親が電車の本を買って「次はこれを読みなさい」と無理矢理与えたり、楽しそうに電車の知識を披露しているときに「そこ違う」などと指摘したりすれば、せっかく好きで夢中になっていたものも、一転して嫌いになってしまうでしょう。
学校の勉強も、最初は楽しいものだったのに、だんだんとつまらなくなっていくのは、これと同じようなことが起きているからではないでしょうか。
母は僕の性格を見抜いてそれに合う言葉をかけていました
たとえば先生が、授業中の態度がよい友だちを「○○さんはよくできているね」とほめ、他の子たちに指導することがありますよね。僕はそんな先生に対して「いつもちゃんとやってるのに、何で僕を最初にほめないんだ」と、逆に反発するようなところがあったんです。
そんな性格を見抜いていたのか、僕は、親から命令形でものを言われたことがありません。たとえば、母はきれい好きな人でしたが、僕が本棚に本や漫画を乱雑に並べていても、「並べなさい」とは言わず、「順番に並べた方が、次に読むときどこにあるかわかりやすくない?」という言い方をするのです。
「これじゃダメ」と、上から否定するのではなく、「こうしたらどう?」と提案されると、「確かにそうだな」と思えます。そのうち自分で「もっと違うふうに並べたほうがわかりやすいな」などと考え始め、並べ方を工夫して「よしよし」と満足していました。
今思うと、母は、僕には自分で考え、自分で決めさせる方法が合っているとわかっていたんでしょう。だから「これはどうして?」「どうやるの?」など、僕が自分で決めやすいように、質問したり、提案したりしていたんだと思います。
人を責める言葉をもたないのは親から言われたことがないから
そのことは両親に感謝していますが、家庭教師としては、ちょっと頼りなかったかもしれないですね(笑)。
宇治原 史規(うじはら ふみのり)さんのプロフィール
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