宇治原 史規さんスペシャルインタビュー②
第2弾 ロザン・宇治原 史規の「僕が大人になるまで」
家族と僕と勉強の関係、教えます
クイズ番組などで大活躍、京都大学出身のお笑いタレント「ロザン」の宇治原さん。
読者の方々の熱いリクエストにお答えし、宇治原さん特別インタビューが第2弾として復活!
今回はその第2回目です。
「何でも完ぺき!」というイメージがある宇治原さんの、意外にも苦手なものとは…?
「京大芸人」にも苦手なものがあった!?
京都大学卒業という経歴や、クイズ番組での活動から、「何でもできる、完ぺきな人」と思われてしまいそうですが、僕にも苦手だと思うことはあります。
そのひとつは、「絵を描くこと」。それも、デッサンやスケッチなど、対象物がはっきりしたものよりも、物語を読んで、その場面を自分でイメージして描くような課題が苦手です。
小学校で、「おひさまの物語を題材にしたワンシーンを描きましょう」という課題を出されたときのことを、今でもはっきり覚えています。僕は、「おひさまはだいたい斜め上にある」と考え、画用紙の左上に太陽を描いたのですが、授業でほめられたのは、太陽を真ん中に描いた子でした。
「なんだ、それ! それなら、最初から『真ん中に描きましょう』と言えばいいじゃないか!」何だかだまし討ちにあったような気がして、すごく理不尽でしたね。今でもそのときの怒りがフツフツと沸いてきます(笑)。答えがあるのなら、そこまでの道筋やヒントくらいは欲しいじゃないですか。
僕をやる気にさせるのが得意な母なら、こんなときは「どういう気持ちでこう描いたの?」と聞いてくれたでしょうね。
親から子へ伝わるものにはいろいろなものがある
振り返ると、僕が苦手としているものは、実は、母があまり得意ではなかったものだと気づきます。
たとえば、母はカタカナの名前を覚えるのが苦手でした。推理小説を読むのが好きな母ですが、登場人物の名前がカタカナで出てくる海外の作品はほとんど読みません。実は僕は、世界史よりも日本史が好きなのですが、これは、カタカナが苦手な母の影響を受けているような気がします。
また、水泳もあまり得意ではなかったようです。子どもの頃、海に行っても一緒に泳ぐことはなく、僕は浮き輪をつけ、ただ海で浮かんで遊んでいました。絵もそう。一緒にお絵かきをしたことは、ほとんどありません。
単なる偶然の可能性もありますが、こんなふうに考えると、子どもへの親の影響は、本当に大きいものがあると思います。親子で口ぐせや仕草が似てくるように、ちょっとしたことでも、親から子どもへ、知らず知らずのうちに刷り込まれていくのでしょう。
たとえ不得意でもそこから逃げないことが大事
それでも母は「苦手なものはやらなくていい」とは言いませんでした。絵でも水泳でも、「苦手かもしれないけれど、頑張ってやってみたらどうかしら」と励ましてくれていましたね。
僕自身、苦手なことを避けるのは、人として成長する上で良くないことだと思っています。「できないからやらない」という姿勢を続けると、ちょっと困難にあっただけで物事を投げ出してしまう、芯の弱い人間になると思うのです。
それに、たとえ子どもの時は苦手でも、後でそのおもしろさに目覚めたり、できるようになったりすることはたくさんあります。好きなことしかやらなかったことのツケは、大人になって「あの時、逃げずにやっておけば良かった」という後悔になって返ってくるような気がします。
実際、僕にも、そんな後悔があります。それはピアノ。小さいころ、姉と一緒におけいこに通っていましたが、途中で辞めてしまったんです。そのまま続けて弾けるようになっていたら、もっとモテたかもなあ(笑)。
宇治原 史規(うじはら ふみのり)さんのプロフィール
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