親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2020.03.16

子どものやる気を高める方法

「前の学年は算数ができていなかったから、次はがんばりなさい」 「お手伝いが続かなかったから、 ○年生では……」つい、おうちの人はお小言をもらしてしまいます。もちろん「子どもをやる気にさせたい」その一心からなのですが、これでは逆効果です。そこで、今回は、子どものやる気を高める工夫についてアドバイスしたいと思います。

新学期のはじまりの時期を活用

おすすめしたいのが、一年の間に何度か訪れる「子どものやる気が自然と高まる時期」を活用する方法です。それは節目の時期であり、子どもにとっては、進級時、お正月、夏休みや冬休みのはじめごろ、などです。
こういう節目のとき、子どもは普段よりも気持ちが高揚していて、子どもなりにいろいろ考えたり決意したりしているものです。どんな子でも、なんとなく「もっとがんばってみたい」という気持ちは持っています。子どもにとっては一年一年が非常に新鮮であり、生活の節目で感じる高揚感は大人よりはるかに大きいのです。
ですから、こういう節目を上手に活かせれば、子どもを大いにやる気にさせることができるのです。子どものやる気は、ジェットコースターに似ています。ジェットコースターは、はじめに高いところまで引き上げられ、その後は位置エネルギーを利用して走り続けます。はじめに引き上げられた位置が高ければ高いほど、長い距離を走れるのです。子どものやる気も、はじめにほめることで、高いところまで引き上げることが大切です。
そうすれば、その後に長く走り続けて遠くまで行くことができます。
そのためのコツを紹介しますので、ぜひ、試してみてください。

「がんばり表」を貼ろう

モチベーションが上がっているこの時期に、楽しくおしゃべりしながら、夢や目標を立ててみてください。そして、目標を立てたら、「がんばり表」を作って、壁に貼っておきます。子どもに自信をつけてあげるために、おうちの人は見守り、実行できたらほめてあげましょう。ちなみに、目標の期間は長すぎると気がゆるんでしまうので、まずは夏休みまでを目標に。

大切なのは、まずほめること

ほめる内容は、勉強のことでなくても構いません。小さなことでも当たり前と思わず、ほめてあげてください。全体をただ漠然と見ていてもほめることはできないので、できた部分に注目してほめるとよいでしょう。ほめられることで、子どもは自分のがんばりや成長を実感することができます。

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