親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2018.03.28

字がきれいに書けるようになるには

「何度言っても字が丁寧に書けません」

「雑に書くので、ノートはぐちゃぐちゃです」。

字をきれいに書いてほしい、と望むおうちの方は少なくありません。せっかく答えは合っているのに、解読不能ではテストでも減点されてしまいます。

お子さんがきれいな字を書けるようになるためのアドバイスをお伝えします。

無理は禁物。目指すは1ミリ先

特に、テストや入試などにおいては、採点者に読んでもらわないといけませんし、自分自身で書いた数字を読み間違えてしまうと、計算ミスにもつながります。少しでもきれいな字が書けるようになってほしい。そう願うのが親心です。

ですが、そこで「もっとしっかり書きなさい」などとは言わないほうがいいと思います。言い始めると、どんどん言ってしまいますから。顔を見ると小言ばかりというような関係になることは、絶対に避けるべきです。

字が雑だとか、朝起きられないとか、整理整頓ができないとか……こういったことは生まれつきのことが多いので、完全に改善するのは、かなり難しいです。まず、そのことを理解してください。かといって、まったくあきらめてしまってもいけません。それでは、いっそうひどくなるかもしれませんから。

大切なのは、小言ではなくプラス思考の声かけを続けることです。例えば、比較的よく書けている字を見つけてほめたり、その字にまるをつけてあげたりすると、子どもは喜びます。

また、あまり成果を求めすぎないで、粘り強くやってほしいと思います。目指すところは、現状維持くらいにしておいたらいいでしょう。もしくは、ほんの1ミリの進歩くらいです。そのくらいの気持ちでやってください。

よく書けたページを貼っておく

新しいノートを使い始めたときなどは、子どもが普段より丁寧な字で書くことがあります。

それをほめて、そのページをコピーして目につくところに貼ってあげると、子どもの自信につながります。

最初の一行を丁寧に

「最初の一行だけ、最高に丁寧な字で書いてみて」と声をかけるのも効果的です。

なぜなら最初の字を丁寧に書くと、続く字を雑に書くのがためらわれるからです。

さらに、ノートの中から比較的うまく書けている字を見つけて、ほめてあげましょう。

やる気もいっそう高まります。

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