親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力
子どもをほめよう
「子どもはほめて育てたい」と思っていても、「どんなふうにほめればいい」のか、「上手なほめ方」はあるのか。
「ほめ方」に悩んでいるおうちの人は少なくありません。子どものほめ方についてお話ししたいと思います。
無条件のほめ言葉を伝えよう
親が子どもをほめるのはどんなときでしょうか?
だいたい、子どもが何かをがんばったとき、やるべきことがちゃんとできたとき、よい結果を出したときだと思います。
これが一般的だと思いますし、こういうときにほめたり感謝したり一緒に喜んだりしてあげることは大切だと思います。
でも、ほめられるのがいつもこれだと子どもは大変です。
というのも、これらには「ほめることでもっとがんばらせたい」という親の気持ちが透けて見えるからです。
子どもたちは、心の深いところではみんな次のように願っています。
がんばらない自分でも受け入れてほしい。
ちゃんとできない自分も許してほしい。
よい結果を出せない自分も愛してほしい。
ありのままの自分も肯定してほしい。
どんな自分でも大切にしてほしい。
心理学では、子どもが本当に親の愛情を実感するのは、自分の存在を無条件に丸ごと肯定されたときだと言っています。
つまり、「がんばったら」 「ちゃんとできたら」 「よい結果を出したら」 「よい子にしていたら」などの条件つきでない無条件の肯定です。
その子の存在自体を無条件に丸ごと肯定する言葉、つまり無条件の愛であり、無条件のほめ言葉を子どもに贈ってあげてほしいと思います。
口に出して伝えよう
「生まれてきてくれてありがとう。大好きだよ」「 あなたがいてくれてママもパパも本当に幸せ」などと伝えてあげてください。
「言わなくても伝わる」と思っている人もいるでしょう。
でも、やはり本人にしっかり言ってあげてください。
寝る前などがいいかもしれません。
できれば毎日言ってあげてください。
思いを共感しよう
がんばれなかったとき、結果が悪かったとき、失敗したときなども、愛情に満ちた言葉で対応してあげてほしいと思います。
叱らず、本人の悔しい気持ちに共感してあげてください。
ドンマイと言ってあげましょう。
あるいは、見逃してあげる、見て見ぬふりをする、ということも大切です。
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