辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
友だち関係が気になるとき
子どもが、学校帰りや休日に友だちと遊ぶことがない。「学校で誰と仲よしなの?」と聞いても、生返事。いじめなど深刻なことではなくても、子どもの友だち関係は親にとって常に気になるものですね。それでついつい、「今日は学校で誰かと遊んだの?」「たまには、前に仲よしだった〇〇ちゃんと遊んだら?」などと口にすることもあるでしょう。
ただ、子どもの友だち関係は子ども自身の問題です。友だちが必要ない子も、作れないでいる子も、悩んでいる子も、その子自身が「こうありたい」という願いをもって、懸命に学校での日々を過ごしているでしょう。親は、そんな子どもを信じていることしかできないのかもしれません。子どもが帰ってきたときに、「ここは自分らしくいられてほっとできる」と感じ安心して元気を蓄えられる場になるよう、口出ししすぎないのも愛情です。そして、子どもが自分で話し出したとき、その言葉をしっかりと受け止めましょう。
三択シミュレーション こんなときどうする?
日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。
こんなときあなたならどう言いますか?
シーンを思いうかべて答えてください。
仲よしの友だちが なかなかうまく作れない子には、どう声をかける?
1 お母さんもそうだったよ
2 友だちに出会うのは奇跡のようなものよ
3 自分から話しかけてごらん
辰巳さんからのアドバイス
それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。
「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。
1 お母さんもそうだったよ
2 友だちに出会うのは奇跡のようなものよ
今すぐの問題解決とはならなくても、もっと大切な親のアドバイスがあります。それは、人間関係についての「哲学」を伝えること。ある心理学者は、「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」と言っています。人間関係に悩みながらも生きていく勇気がもてるように、「大きくなって行動範囲が広がれば、きっと気の合う友だちが見つかるよ」「友だちを大切にする気持ちが、いい友だちと引き合わせてくれるよ」など、杖となる言葉を親の口から伝えてあげてください。
3 自分から話しかけてごらん
辰巳さんからの宿題:友だちができる場面を一緒に想像
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