親野智可等先生の子育て診断テスト
理科の実験でほとんど手を出さないわが子を見て
授業参観で理科の実験の様子を見ました。 |
【A】 実験キットを買って実験に親しませる
【B】「相手の子にたくさんやらせてあげていたね」と言う
【C】 「今日の実験どうだった?」と聞く
診断結果
【A】実験キットを買って実験に親しませる
実験の苦手な子には、実験の経験をたくさんさせるのが効果的です。
今は、いろいろな実験キットが比較的安価で市販されていますし、
学校からの斡旋(あっせん)で買えるものもあります。
全く同じ実験でなくてもいいのです。
やればやったなりの効果はあります。
でも、もしかしたら、実験に手を出さなかったのはほかの理由かも知れません。
【B】「相手の子にたくさんやらせてあげていたね」と言う
手を出せなかったのと、相手にやらせてあげたのは違います。
いくらなんでも、手を出せなかったことをほめることはできません。
子どもにも嫌みに聞こえるでしょう。
【C】「今日の実験どうだった?」と聞く
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解説
受容的、共感的に話を聞いて、理由を明らかに
まず、手を出さなかった理由を探ることが大事です。
いちばんいいのは、Cです。
親がよく見ていれば、ある程度はその理由について察しがつくはずです。
でも、見ているだけではわからないこともあります。
だから、実験についておしゃべりさせる必要があるのです。
おしゃべりの自然な流れの中で、「どうしてあまり手を出さなかったの?」と聞くことはあってもいいと思います。
でも、いきなりこう聞くのは避けたほうがいいでしょう。
それと、話を聞くときは受容的、共感的に聞いてやってください。
理由としては次のようなことが考えられます。
1 やり方がわからなかった
2 わかっていたけどこわかった
3 わかっていたし、こわくもなかったけど、消極的なので手が出せなかった
4 相手の子との人間関係に問題があって、一緒にやりたくなかった、または、やらせてもらえなかった
理由が明らかになれば、対応の仕方もわかってきます。
1なら、まず学習内容について理解できるように手助けする必要があります。
特に、実験の前に教科書の該当部分をよく読ませることが大事です。
それでもわからないときは、親が説明してあげるといいでしょう。
2と3なら、Aで書いたような実験の経験をたくさんさせることが効果的です。
4なら、子どもの話をさらによく聞いてあげてください。
場合によっては、担任の先生に相談することも必要になってきます。
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