親野智可等先生の子育て診断テスト

2017.12.08

大晦日の夜11時に、除夜の鐘をつきに行かせるべきか?

Aさん一家は、小学5年生と小学2年生の息子を連れて、年末年始を過ごすためにAさんの実家に来ています。
大晦日の夜11時頃、Aさんのお父さん(息子たちのおじいちゃん)が「今からお寺に除夜の鐘をつきに行こう」と言い出しました。
それを聞いたAさんは、「もう遅すぎる。1月5日から三学期が始まるから、生活リズムを整えておかなければ」と言いました。
あなたならどうしますか?

【A】 行かせる


【B】 行かせない

【C】 上の子だけ行かせる

診断結果

【A】行かせる

大晦日の夜に除夜の鐘をつくというのは、貴重な体験です。
五感を通して、大晦日とお正月の雰囲気を味わうことができます。
昔から人々が感じてきた年が改まることへの厳粛な気持ちを、子どもながらに実感として味わうことができるのです。

【B】行かせない

規則正しい生活はもちろん大事です。
でも、一年に一度の貴重な体験をさせてあげるのも大事です。
それに、三学期が始まるまでまだ日がありますから、その間に生活リズムを整えれば大丈夫です。

【C】上の子だけ行かせる

この場合、小学5年生と2年生で区別をする必要はないと思います。

解説

大晦日やお正月、伝統的な行事の雰囲気を楽しみましょう。
ハレ(晴れ)の日を楽しむことが、ケ(褻)の日の活力になるのです。
いちばんいいのは、Aです。

日本では、昔から「ケ(褻)の日」と「ハレ(晴れ)の日」を分けて考えてきました。
農作業に代表される日常がケの日であり、祭り、冠婚葬祭、儀礼、年中行事などの非日常がハレの日です。

このようなケの日とハレの日をうまく組み合わせることで、生活にリズムと楽しみを持たせてきたのです。
いつもと違うハレの日を大いに楽しむことで、日常生活への活力も生まれるというわけです。
大晦日やお正月も、このようなハレの日ですから、大いに楽しむといいと思います。

おじいちゃん、おばあちゃんに、たっぷりかわいがってもらうのもいいでしょう。
日ごろ会えないおじさん、おばさんとの絆を深めるのもいいでしょう。
いとこたちと仲良く遊んだり、成長を確かめ合ったりするのもいいでしょう。
伝統的な行事の雰囲気を味わうのも素晴らしいことです。

とはいっても、わが家は健康的生活のリズムを重視するという信念があるなら、
それはそれでいいと思います。

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