ヒゲおやじ先生の脳コラム
男の子は理解しにくい!?
母親同士「なんで男の子は」という話で盛り上がることがありますが、それには脳内のネットワークが関係しているとか。
今回のお話は男の子のママ必読ですよ~!
男の子の特徴
お母さんからみると、男のお子さんが理解できない、といったことが少なくないようです。
実際、「次に何をするのかを考えていて、上の空」「図鑑や辞典が好き」「ゲームや勝負事では『勝ち』にこだわる」といったアンケート項目を作り調査すると、男の子の方が点数が高くなりますし、「うれしいことや悲しいことを表現するのが得意」「言われなくてもお手伝いをしようとする」「友だちと歩くとき、友だちのペースに合わせて歩ける」といった項目だと、女の子の方が点数が高くなりますから、男の子と女の子では育てる上で違いを感じることも少なからず出てきます。
男はシステム、女は共感
コミュニケーション論の専門家、デボラ・タネンは幼児を観察し、人形で遊ぶとき、男の子は、自分の方が強いとか、速いとか、競争的な遊び方をするが、女の子ではたとえば靴の色が同じとか、共感しあうことを目的とした遊び方をすると指摘しています。 バロン・コーエンという心理学者は「女性は共感志向」「男性はシステム化志向」などといっています。システム化志向とは、物や社会の仕組みに興味があり、そこに上下関係などの階層性を見つけようとする傾向です。 たとえば、昼間、子どものことで学校に呼び出され、その話を帰ってきたダンナにしても、別のことを考えていて上の空。あるいは聞いてくれても、「それは○○だから、××すればいいよ」ととうとうと解決法を語りだす。いや、まずは「大変だったね」と共感しろよ……。これも男はシステムが大事、女は共感が大事。
男女の脳の違い
米ペンシルバニア大学のラギニ・ヴァーマらの研究グループは拡散テンソル画像法を使い脳内部の神経線維ネットワークを調べ、男女の違いを明らかにしています。
困ったことに(?)、世の中のお母さんはいい人が多い。ここでいう「いい人」とは平等主義的な人。相手のことを考えるとき、相手は自分と同じだと考える人。
それはとても大事なことですが、平等主義の上に立ちながらも、違いを想定しておくほうが悩まずに済むことも多々あります。
あなたの息子さんが人の話を全く聞かないのが悩みになるのも、「私なら聞くのに」があるから。息子さんの言動が「宇宙人」のようで理解しがたいと感じ悩むのも、「私ならしないこと」をするから。数多くのやらかしエピソードもそう。
そんなときは、みんな「男脳」のせい、ととりあえず思ってしまったほうが楽。理解しようと悪戦苦闘するよりも、「そもそも理解できないもの」と割り切ったほうが、お母さんの子育てはグッと楽になります。
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