親野智可等先生の親力診断
子どもにイライラしたときの対処法
仕事と家事のストレスに加えて、子どもがダラダラしている様子を見てイライラしたとき、どうしますか?
【A】「今、お母さんイライラしてるから、そばにいないほうがいいよ」と言う
【B】「ダラダラしてちゃだめでしょっ!片づけて宿題やりなさいっ!」と言う
【C】「忙しいし、子どもはダラダラしてるし、あ~っ、イライラしてきた!」と言う
診断結果
結果で一喜一憂する必要はありません。じっくり解説を読んで参考にしてみてください。
イライラしてきたとき、それが「子育ての分かれ目」です。
【A】を選んだ人は…
親が自らイライラ警報を出して、爆発する前に子どもを避難させるのはとてもいいことです。これができる親は立派です。
【B】を選んだ人は…
【C】を選んだ人は…
これはイライラを純粋に吐き出しているわけで、【B】のように自分のイライラを子どもにぶつけるよりはるかにマシです。イライラを純粋に吐き出すのと、イライラを子どもにぶつけるのとでは、まったく違います。
イライラは溜め込まず、上手に表現。
いつも安定した気持ちで子どもに接することができれば、ベストです。でも、人間なかなかそうはいきませんし、イライラすることもあるでしょう。そのときどうするかが大事です。
いちばんいけないのは、【B】のように自分のストレスを子どもにぶつけることです。これは、子どもの心を不安定にするだけでなく、親への不信感にもつながります。親にストレスをぶつけられた子は、自分より弱い子に同じことをすることもあります。いろいろな面で弊害が多く、いいことはひとつもありません。
【A】のようにできる親は立派です。こういう親は、自分の精神状態を客観的に見ることができるので、イライラする感情を周りにぶつける前に、ある程度の予防ができます。
【B】と【C】では天と地ほどの違いがあります。
【B】は、自分のストレスを子どもにぶつけているという事実に気づいてもいません。あるいは、少しは気づいているのかもしれませんが、結果的には同じです。そして、そのとき、頭の片隅に、「しつけのため」「子どものため」という言い訳を用意しています。
【C】は、自分のストレスを自覚して、それを純粋に表現しています。「仕事で忙しくてイライラしている」「子どもがダラダラしてるのでイライラしている」と言うことで、イライラのマグマを純粋に吐き出しているのです。これなら、子どもは「まずい、しっかりしなきゃ」と思うことはあっても のような弊害を引きずることはありません。
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