親野智可等先生の親力診断
子どもをスッキリと起こす声かけとよくない声がけの方法
朝起きない子どもにどういう声がけをしていますか?
朝、自分で起きられない子を起こすとき、何と声をかけますか?
- 【A】自分で起きなきゃダメでしょ。何回言ったらできるの
- 【B】さあ、朝だよ。今日も元気にがんばろう
- 【C】さあ、起きよう。はい、起きて、起きて
診断結果
結果で一喜一憂する必要はありません。じっくり解説を読んで参考にしてみてください。
明るくさわやかな声かけを。
【A】自分で起きなきゃダメでしょ。を選んだ人は…
これだと素直に聞く気にはなれません。それに、朝から否定的な言い方で叱られるのは、精神衛生上もよくないですよね。気持ちが沈んでしまいます。朝は明るくさわやかに迎えたいものです。
【B】さあ、朝だよ。今日も元気にがんばろうを選んだ人は…
肯定的な言い方だと、言うほうも言われるほうもお互いに気持ちがいいですよね。そして、言われたほうは素直な気持ちで受け取ることができます。
【C】さあ、起きよう。はい、起きて、起きてを選んだ人は…
肯定的な言い方が無理なときは、せめてこのような単純な言い方ができるとよいですね。
朝起きない子どもへの声がけは、親も子どももお互いが気持ちよくなる言い方を意識してみる
人に何かをしてほしいとき、それを伝える上で大切なのは、相手を非難する要素を入れないということです。なぜなら、相手は自分が非難されていると感じた瞬間に心を閉ざしてしまうからです。これは本当に大切なことなので、つねに意識してください。
【A】のような否定的な言い方を続けて、それで物事が改善するということはまずありません。いちばんいいのは【B】のような肯定的な言い方です。
この他にも、
- 「今日もいい天気だよ」
- 「今朝は大好きな目玉焼きだよ」
- 「早く起きると後が楽だよ」
など、肯定的な言い方を工夫してみましょう。
それができないときは、せめて【C】のような単純な言い方にしましょう。この他にも、「はい、起きるよ」「1分以内に起きよう。用意、ドン」などです。
そのとき、「またあなたはいつも○○で、どうのこうの……」などと余計なことは言わないようにしましょう。何事にも非難の要素を入れない言い方に徹していると、子どもはだんだん素直になっていきます。それは多くの親たちが実際に体験しています。親がこのことに気づかないまま否定的な言い方を続けていると、子どもの心はどんどん離れていきます。私は子育て中のみなさんに、一日でも早くそのことに気づいてほしいと願っています。
子育ておうえん隊編集者からのひとこと
親野先生からの朝起きれない子どもへの、声がけ方法をクイズ形式でご紹介しました。
子育ておうえん隊では、その他にも子育てに関する疑問を解決するための情報を発信しています。よければ他の記事も合わせてご覧ください。
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