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子どもが学校で先生に叱られたときに親ができること
子どもが学校で先生に叱られたときに親ができること
今回は、全家研ポピー教育対話主事・稲田百合先生から、子育てのアドバイスをお届けします。
怒られてもほめ続けて子育てをされた方のお話
子どもが学校で先生に叱られたときは、「反省している感じを出すのうまいねぇ」とほめ、この子はすぐうそをつくと言われたときは、「聞かれてすぐに何か言えるって、しかも作って言えるってすごいねぇ」とほめたのは、お笑い芸人・南海キャンディーズの山里亮太(やまさと りょうた)さんのお母さん。
ほめ方もここまでくると、さすがお笑い芸人を産んだお母さんと溜飲(りゅういん)が下がりますね。子どもの方がどのように受け取っていたかは別として、よく叱られるこの子にだって、ちゃんとよいところがあることを、親として見事に子どもに伝えていますね。
子どもをほめることができていない方も多い
講演会や小集会で、
「子どものよいところを10個挙げてみましょう。」
「朝起きてから園や学校に送り出すまでに1回はほめましたか。」
などと聞くと苦笑いのお母さまがたが多いです。ほめるところがないとはっきりと言われるかたもおられます。
子どもは親からほめられることが頑張る力になる
そこで、おすすめは、当たり前にできることでもほめるということです。
当たり前のことなので、あえてほめるというより、忙しい朝には、「歯みがき始めたのね」と実況中継風に声をかけます。
このお母さんの一言で次の行動にも意欲的になること請け合いです。
自分を見てくれていると思うことが、頑張る力となるのです。
そこで、次に着替えを始めようとしているときに、すかさず、「わぁ、すごい!もう着替えてる」と驚きを付け加えて実況中継します。驚きのパフォーマンスもほめると同じくらいの効果があります。この実況中継風は案外効果的です。「あっ、靴、ちゃんとそろえて脱いでいる」「忘れずに食器の片づけができてるね。ありがとう。」など、お試しください。
できて当たり前になっていることでもよい習慣となるには、ほめ続けることが大事です。
当たり前のことでもほめ続けてみる
例えば、朝のあいさつはほぼ毎日できていても、 「いいあいさつ!」と必ずほめ、時には、「○ちゃんのあいさつは気持ちがいいわ。お母さんも元気になるわ。」 とあいさつの大事さを伝えながらほめ続ければ、よい習慣として身に付きます。
身に付いたよい習慣は、人を作ります。よい習慣は人生を、時には運命をも変えるかもしれません。
このように考えていると、どんな小さなことでもいいので、よいところを見つけてほめることって大事なことだと思います。
南海キャンディーズの山里亮太さんは、「母ちゃんは、信じられないところからほめ言葉を持ってくる」と言っています。
本来なら、叱られる、怒られる場面での逆手のほめ言葉ですから、ちょっとの機転では生まれてこない言葉です。
こんなホームラン的なほめ言葉はなかなか言えるものではありませんが、どんな小さなことでもいいので、よいところを見つけてほめるくらいならなんとかできそうではありませんか。
それができれば、俄然(がぜん)楽しい1日となることうけあいです。その一日一日の積み重ねが人を作り、人生を紡いでいきます。
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