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2020.12.01

「相づち」と「共感」で会話力を高めましょう

「相づち」と「共感」で会話力を高めましょう

ページ上部の画像のグラフは、ポピーが行った「親子のほどよい距離感チェック」のレポートから作成したものです。

「子どもから会話を引き出しているか」「子どもの話を相づちを打ちながら聴いているか」 を保護者の方に評価してもらい、それを100点満点に換算しました。

グラフはその平均点を示しています。

今回は、この調査を元にした親子の「会話力」を高めるためのアドバイスを、 ポピー教育対話主事・稲田百合先生からいただきました。

「相づち」と「共感」で会話力を高めましょう

ポピー診断「会話を引き出す力」の「子どもの話を相づちを打ちながら聴いている」では、幼児、低学年、高学 年ともに、平均点が80点を超えています。

親が「うん、うん」「それで」と相づちを打ったり、「なるほど、そ うだったの」と共感しながら聴いてあげると、子どもは、「わかってくれた!」「話してよかった」と思えますね。

「相づち」と「共感」をワンランクあげる方法

さらに相づちと共感の技をワンランク上げて、会話力を高めてみましょう。

「今日の漢字の書き取りテスト、できなかった。」そこで、相づちと共感です。「そう、残念!」さらに、 「どうしてできなかったのかな。」と考えさせる問いかけをします。「練習しなかったからだ。」また、相づち と共感、

親:「そうか、練習か・・・」

子:「うん、練習だ。明日もあるからこれから勉強する。」

親:「えらいね。自分から頑張ろうとした君を応援するよ。」 「君ならきっとできるよ。」と応援メッセージを送ります。

子どもの話を、親が相づちと共感で上手にキャッチ してあげると、その会話の中で、子どもは自分を振り返り、自らやる気を起こします。

途中で親の考えを挟まず相づちとオウム返しを使う

あら、あら…どうしても、つい途中で口をはさんで、親の考えを言ってしまうようですね。

話の途中で親の考えを言えば、子どもは最後まで話せなくなります。

途中で口を挟みそうになったら、相づちと共感のオウム返し技を使いましょう。

オウム返し技とは、子どもの言った言葉をそっくりそのまま返したり、親の言葉で言い替えたりしてあげる言い 方です。

「今日ね、粘土の時に、Aくんが...」子どもの話が途切れ気味になっても、「うん、Aくんが...」とオウム返しをすると、子どもは続けます。

「Aくんが粘土を投げたから、先生に怒られて、Aくん泣いちゃった よ。」「そう、泣いちゃったのね」とオウム返しです。

「投げるのは、いけないことだから怒られたんだよ。」 と何とか最後まで子どもの話がつながりました。

最後は、「そうね。物を投げることは危ないので、先生は叱ったのね。」と親の言葉で言い換えて確認してもい いでしょう。

最後まで話せた子どもは満足して、「話してよかった」と思います。親が、つい、自分の考えを押し付けそうになったら、オウム返しをうまく使って、子どもが最後まで話せるようにサポート役になりましょう。

子どもは自分の話を聴いてもらいたい

子どもは親の考えを聞きたいのではなく、自分の話を聴いてもらいたいのです。

子どもにとって親に話を聴いて もらうことは、話すだけですっきりするし、悩みも吐き出すことができる場になっていることもありますね。

親にとっても子どもの様子を知るチャンスですから、「お母さん、あのね…」を大切にして、相づちと共感で会話力を高めましょう。

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