10分よりそいproject

2020.11.19

だれが一番すき?

だれが一番すき?

3年生のあやちゃんは、
クラスでは目立たないけれど、お話をしっかり聞く子。
我を出さず、
学校でお友達とぶつかることもありません。
仲良しのお友達と、
いつも、にこにこ楽しそうに過ごしていました。

ぎゅうっと抱きしめてあげてくださいね。

私は、教師として駆け出しの頃で、
勢いや正義感だけが取り柄、
家でも保育園児二人抱えて、
子育て真っ最中の頃でした。
定期の家庭訪問に行った時のことです。
お母さんのお言葉に、はっとしました。
あやちゃんは妹ができてしばらくたった頃から、
「ねえねえ、おかあさん。
おかあさんは、だれがいちばんすき?」
と、しきりに聞くようになったそうです。
お母さんはこうおっしゃいました。
「あやは、外からはやりやすいように見えるのですが、
母親にとって一番難しいところもあります。
あやが、「3人の中でだれが一番好き?」
と聞いてきた頃、
私はいつも、『みんな、大好きよ。』と、
にっこり答えていました。
でもね…
私、それはまちがっていたと思うのです。
『あやが一番好き!』と言って、
ぎゅうってしてやればよかったと思うのです。」
というお話でした。
私は、まちがいなく、
「みんなみんな大好き」「平等」「公正」が
大正解だと思っていただけに、
お母さんの言葉に軽い衝撃を受けたのです。
その後30年、たくさんの子ども達に出会い、
子どもや親御さんの願いに寄り添い、
自身も親として試されるような場面に立つこともあり…
経験を重ねれば重ねるほど、
あの時、あやちゃんのお母さんが
穏やかに話してくださった言葉が
わかるようになりました。
「あなたが一番好き」と言ってくれる存在は、
子どもであれ大人であれ、
人として生きる上で絶対に必要なのです。
お母さん、お父さんの出番です。
どうぞ、遠慮なさらずに、
「あなたが一番好き!」と言って、
ぎゅうっと抱きしめてあげてくださいね。
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