親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2020.03.16

算数の学力を上げる方法

「計算式までは正しい答えが出ていたのに、解答欄にまったく違う数字を書いていました」 「ケアレスミスでせっかくの100点が……」。
うっかりミスで10点も違ってくることがあります。今回は、お子さんの「うっかりミスをなくすために」、おうちの人にできるサポート法についてお話ししたいと思います。

ケアレスミスを減らすコツ

親にとって、子どものテストのケアレスミスを見るのは、歯がゆいものです。本人もそのときは悔しがりますが、すぐに忘れてしまって同じことをくり返します。そこで、ミスを防ぐための一つの方法として、テストで間違えたところを親子で分析することをおすすめします。
これは一例ですが、間違えたところが、次のどれに当てはまるか調べてみてください。

① 本質的にわかっていない
② 問題の読み違いと早合点
③ 計算ミス
④ 書き写しの間違い
⑤ 単位の間違い
⑥ 指示通りに答えなかった

②から⑥がケアレスミスです。本当はわかっていたのですが、うっかりして間違えてしまったものです。そのことに気がつくと、子どもは「もったいない」と思うようになります。そして、ミスを分析することで、ミスの傾向を自覚できるようになってきます。すると、テスト中にも「ここでいつもミスをするから気をつけよう」と気がつくようになります。これによって、だんだんケアレスミスが減ってきます。
この分析は子どもだけでは難しいので、親子で探偵ごっこのように楽しみながらするのがポイントです。

次でやり方を紹介しますので、参考にしてみてください。

文字はていねいに

式や筆算の数字を雑に書くと、見分けにくくなって間違いの元になります。
まず、テストでは名前をていねいに書くように教えてあげましょう。最初にていねいな字を書くことで気持ちが落ち着きますし、そのあとの文字や数字もていねいになります。

ミスは次に活かそう

テストが返って来たら、間違えたところを見直すことが第一です。テストで間違えた問題は、自分が気づかなかった弱点や苦手を教えてくれる「宝物」。きちんと見直せば苦手対策にもなります。

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