親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2020.03.16

算数が苦手にならないために

「算数で、たし算はまあまあなのですが、ひき算が苦手です」 「何算でやればいいのかわかっていないようです」など、おうちの人からの算数に関する悩みの声は少なくありません。ちょっとしたことでつまずくのが「算数」という教科。そこで今回は、お子さんが「算数が苦手にならないために」、おうちの人にできるサポート法についてお話ししたいと思います。

つまずきは早く見つけて修復

よく、算数は積み重ねが大切な教科だと言われますが、本当にその通りです。ほかの教科なら、少しくらいわからないところがあっても次の勉強に進むことができます。でも、算数に限ってはそれができません。一つでもわからないところがあると、それがネックになって次の勉強もわからなくなってしまうのです。
ですから、1年生で数を数えたり数字を覚えたりするところから始まって、数の合成分解、10の補数、たし算、ひき算、九九というように、一つひとつを確実に積み重ねていく必要があります。つまり、算数ほど基礎が大切な教科はないのです。
1年生の算数は簡単そうに見えますが、それは大人にとっては簡単というだけのことです。実は、ここでつまずいて苦手意識を持ってしまう子も結構います。しかも、親はそのつまずきの原因がわからないので、「なぜ、こんなに簡単なことができないのだろう?」と思って、イライラします。でも、ただイライラしても仕方がないのです。それどころか、まったくの逆効果です。算数の苦手は、単元のポイントを的確に理解することと、その子のつまずきを分析的に見ることによって初めて乗り越えられるのです。
次にそのための工夫を紹介します。参考にしてみてください。

物や図を使って考える

1年生では、ひき算でつまずく子どもが結構います。その一つが、2つの数の違いや差を求める「求差」の問題です。例えば「お皿が5枚あります。ケーキが3個あります。お皿は何枚余りますか?」何かがはっきり減るわけではないので、わかりにくいのです。ですから、積み木など物や図を使って「見える化」してあげるとわかるようになります。

ノートやポピーのまんてんチェックを見てあげよう

ノートやポピーのまんてんチェックを見ることで、つまずきに早く気づくことができます。ノートでは、間違えたところや、やり直しているところは特によく見てください。そこにつまずきがある可能性が高いからです。ポピーのまんてんチェックは、答え合わせをすると、子どものつまずきが見えてきます。一緒に考えてあげると、ムダなくピンポイントで修復できます。

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