親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2020.04.07

~しなさいと言わずに子どもを動かす方法

学校が休校になり、一日中お子さまと一緒におうちにいると、朝からダラダラしている姿を見たりして、イライラがたまってきている方も少なくないのではないでしょうか。

そこで、今回は「〜しなさい!」と言わなくても子どもが動く方法についてお話ししたいと思います。

じっと待ってあげましょう

親には、子どもにやらせたいことや守らせたいことがたくさんあります。例えば、言われなくても勉強をしてほしい、手洗いやうがいをしてほしい、早寝・早起きをしてほしい、整理整とんをしてほしいなどです。
ですが、子どもはなかなかやってくれません。
どうしたらできるようになるのでしょうか?
まず、子どもがダラダラするのは当たり前ですから、これが普通の姿なのだとあきらめてください。毎日の宿題や習い事もあり、子どももなにかと大変なのです。
こういうことを頭に入れて、「子どもも大変なんだな。まあ、仕方がないか」と許してあげてください。
とは言っても、やらせなければならないこともあります。それについては、口で叱るだけでなく、合理的な工夫をすることが大切です。
次にいくつか紹介しますので、参考にしてみてください。
しかし、それでもできない子もいます。その場合、手伝って一緒にやってあげるといいでしょう。全部やってあげてもいいです。「やってあげるといつまでも自分でできない。自立ができない」などと言って脅す人もいますが、決してそんなことはありません。今はまだ無理だというだけです。

やるべきことをカードにして「見える化」

例えば、朝、起きてから家を出るまでに5つのやることがあるとしましょう。これら5つを5枚のカードに書いて、ホワイトボードに貼っておきます。そして、朝起きたらカードを見て5つのことを順番にやり、やったらカードを裏返します。これによって、やるべきことがはっきりとわかります。

写真を使って

いろいろなことでこの方法が使えます。机の上を整とんしている姿、または、きちんと整とんできているところなどを写真に撮って、大きく引き伸ばして目に付くところに貼っておきましょう。「したほうがいいとは思っているのだけれど、ついつい忘れてしまう」という子には、かなり効き目があります。

機は必ず熟します

何ごとにおいても言えることですが、果物が熟すのと同じで、子どもの内側で機が熟すときというものがあります。それを待ってあげてください。何ごとにおいても、子どもの内側で熟していないものは、決して本物にはなりません。

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