親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2020.03.16

学校生活を安心して過ごす方法

「小学生になったというのに、手洗い・うがいができていません」「今までできていたのに、朝もぐずぐずして、なかなか用意ができません」などといった心配の声を、入学したばかりのお子さんをもつおうちの方からよく聞きます。でも、大丈夫です。今月は入学当初ならではの接し方についてお話ししたいと思います。

子どもは自然と成長できます

小学校に入ってからわが子の気になる点がいろいろ見えてきた、という話をよく聞きます。小学生になると、親は、勉強や運動の出来、不出来や生活習慣のことなどで、どうしても他の子と比べてしまいます。すると、隣の芝生は常に青く見えてしまいます。
でも、心配することはありません。子どもの人生はなが〜〜いのです。この先、いくらでも伸びていきます。
私は、今の子育てや教育は促成栽培がはやりすぎだと思います。親はとにかく早くから優秀であることを望みます。それでは子どもたちは大変です。
どの子にもオリジナルの成長ペースがあります。中学で伸びた、高校で伸びた、大学で伸びた、仕事を始めてから伸びた、そういう人もたくさんいるのです。
ですから、ぜひ、待てる親になってください。自分の中に「待つ能力」を育ててください。これは親にとってとても大切な能力です。待てる親なら、子どもは自分に必要な段階を十分こなしながら、自分のペースで伸びていくことができます。
次にその後押しの方法を紹介します。参考にしてみてください。

リラックスできるようにしてあげよう

入学したばかりの子どもは、すごく緊張しているものです。新しい学校に新しい先生、新しい友だち。何もかもが新しいことに緊張しています。小学校に入りたての子どもというのは、とにかく疲れています。家に帰ったら、まずはしっかり休ませてあげるのが最優先です。

できるようになったことをほめて

学校生活を安心させてあげることが大切です。他の子との比較ではなく、幼稚園や保育園のときと比べてできるようになったことをほめてあげましょう。たっぷりほめてあげると、自信をもてるようになります。安心と自信を得たところで、目標を立てると、やる気をもって小学校生活も送れるようになります。

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