親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力
2020.02.13
スッキリ気分で新学期
年度末になると、多くのおうちの人が「算数が苦手だったから、来年は計算をがんばろうね」「言われる前に片づけられるようになろうね」など、一年間のできなかったことばかり口にするようになります。しかし、否定的に言うだけでは、子どものやる気は出てきません。そこで今日は、スッキリ気分でやる気をもって新学期に臨む方法についてお話ししたいと思います。
振り返りをほめる材料に
もうすぐ今の年度・学年が終わります。
この節目の時期にいちばん大切なのは、子ども自身が「自分もけっこうがんばったな。成長したな。楽しい一年だったな」と思えるようにしてあげることです。
それで初めて、「よし、来年もがんばろう」という前向きな気持ちになれるのです。
ですから、折に触れて、プラス思考で一年間を振り返るようにしてみましょう。たとえば、次のようなことを思い返してみてください。
●今年がんばったこと
●夢中で取り組んだこと
●今年楽しかったこと・うれしかったこと
●良い思い出になったこと
●新たにできるようになったこと
●新たに経験したこと
●今年あった出会い
●身体の成長(身長が何センチメートル伸びた)
などです。
今はできて当たり前と思っていることでも、意外と一年前はできていなかったかも知れません。
もう忘れ果てていたことでも、思い出せばけっこうあるはずです。些細なことでも、見つけてほめたり、認めたりしてあげましょう。
使い終わったノートでほめる
使い終わったノートは、毎日の勉強の成果です。処分するときには、すべてを重ねて記念写真を撮って、「こんなにたくさん勉強したんだね」とほめてあげましょう。お子さんの努力を認める良い機会になります。絵画などの作品もほめる材料になりますね。
一年間を思い出し、改めてほめる
一年を振り返って、何について子どもをほめたかを思い出してみてください。そして、それを改めてほめてあげると良いでしょう。しみじみと思い出しながら、ほめてあげると、子どもはとても喜びます。
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