親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2019.11.14

登下校時の交通安全と不審者対策

子どもが巻き込まれる事件・事故が絶えません。平成30年の警察庁交通局の統計によると、過去5年間において交通事故で亡くなった小学生は168人、うち半数が歩行中の出来事です。
これから師走を迎え交通量も増えてきます。今一度、交通安全や不審者対策について親子で考えてみましょう。

親子で安全・安心確認を

以前、自動車で出かけていたとき、住宅街の見通しの悪い十字路で、ふいに子どもが飛び出してきたことがあります。徐行していたので急ブレーキを踏んで事なきを得ましたが、あれほど肝をつぶしたことはありません。また、あるときは、信号のある交差点で危険な光景を見たことがあります。子どもが信号待ちをしているすぐ横をトラックが左折し、危うくトラックの左の後輪に巻き込まれるところで、これにも肝をつぶしました。
家や学校の周りで子どもが飛び出しそうな所に実際に行って「ここで飛び出したら、どうなるかな?」と問い掛け、一緒に考えてみるといいですね。
大人でも、車には内輪差というものがあるということをわかっていない人も多いです。そのため、車の前輪が通り過ぎたところで安心してしまい、油断したところに、後輪がやってくるということがあります。交通安全の指導は単に口で言うだけではなく、現場に行って、教えてあげることが大切です。
また、河川、用水路、踏切などの危険箇所についても確認しておきましょう。そして、交通安全・危険箇所の確認と同時に、不審者対策についても確認しておく必要があります。
何と言っても事件・事故が起こってからでは遅いです。「後悔先に立たず!」 ですから、ぜひ、安全・安心確認を実行してください。

交差点では1メートル下がって待つ

横断歩道で車道ぎりぎりの所に立っていると、左折する車の前輪は大丈夫でも、その後の後輪に巻き込まれる危険性があります。現地で実際に大型車が曲がるところを観察しながら内輪差について確認しましょう。そして、車道から1メートル下がって待つように教えてあげてください。

不審者対策についてシミュレーションを

人通りの少ない道や周囲から見えないような道など、子どもだけで歩くと危険な箇所があるかも知れません。万が一被害に遭いそうになったとき、どうすればいいかということも、シミュレーションしておくといいですね。「こども110番の家」の場所を確認することも大事です。可能なら、親子でその家や店を訪問し挨拶しておくと、いざというとき子どもが入りやすくなります。

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