親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2019.10.11

返却テスト活用法

「学校のテスト用紙が、子ども部屋だけでなく、リビングにも散乱しています。子どもから見せてもらった後、どのようにすればいいのでしょう?」というご質問をいただきました。そこで今月は、返ってきたテストの活用法についてお話ししたいと思います。

整理&活用する力につなげよう

低学年でも、テストはたくさんあると思います。加えて学年が上がるに連れ、返却テストもたまっていき、それらの行き場に頭を悩ませるおうちの人が増えてきます。さらに、どうしてもまちがえた箇所や点数にばかり目が行きがちになるので、お小言の原因となってしまうことも……。しかし、それではもったいない。返却されたテストの整理&活用は、いくつかのポイントをおさえれば難しいことではありません。
返却されたテストの活用としては、まちがえたところを見直すことが第一です。小学生のうちから返却テストを整理&活用して、復習に役立てる習慣をつけておくことで、中学に入ってからの学習もスムーズに進められるようになります。
ただし、テストでまちがえた箇所をいきなり指摘するより、まずはできたところをほめましょう。指摘する場合は、良い点を見つけてほめてから、直してほしいことを「少しだけ」伝えます。欲張らず「少しだけ」にすると、子どもは聞く耳をもち、やる気アップにもつながります。このくり返しによって、少しずつレベルアップしていきましょう。
次の項目で「返却テストの整理&活用術」をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

満点テストは「満点ファイル」へ

テストで満点をとったら、満点だけを保管する「満点ファイル」へ入れましょう。「満点ファイル」の中身が増えれば自信の源になり、「もっと満点をとろう」とますます勉強への意欲が高まります。

「まちがえたから(宝)箱」に入れて、整理&活用

テストでまちがえた問題は、自分が気づかなかった弱点や苦手を教えてくれる「宝物」です。「まちがいは見たくない」と思わず、何度も見直すことが大事。それによって力が定着していきます。まちがえたテストを「まちがえたから(宝)箱」に入れて整理&活用しましょう。毎日、少しずつ見直せば苦手対策もバッチリ!

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