親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2019.07.14

知的好奇心を育む方法

夏休みまっただ中、ダラダラ過ごしている子どもの様子にそろそろおうちの方もイライラしてきている頃でしょうか。
そこで、今回は子どもがやる気を持って有意義な夏休みを過ごせるように、わたしのオススメを紹介しましょう。夏休みは知的好奇心を育む絶好のチャンスでもあります。

さまざまな〝体験〞をしよう

夏休みは、学校の勉強に限らず、ぜひとも体験を中心とした広い意味での勉強にも力を入れてください。すぐに目に見える学力として表れるとは限りませんが、長い目で見れば貴重な学びになることはまちがいありません。
動物、昆虫、恐竜、音楽、読書、工作、絵画、プラモデル、漫画……対象は何でもかまいません。例えば、昆虫が大好きな子どもには、自然がいっぱいの場所で一緒に昆虫採集をしたり、図鑑を買ってあげたり、昆虫博物館に連れて行ってあげたりといったサポートをしてほしいと思います。
「好きなものがない」というお子さんもいるかもしれませんが、その場合は「まだ出合っていないだけ」です。いろいろな体験をする中で、「これをやってみたい!」という対象がきっと見つかるでしょう。そうした出合いを求めるのにも、夏休みは絶好のチャンスです。この時期は、公民館や児童館、図書館、科学博物館、ミュージアムなどで、子ども向けのさまざまな体験教室が実施されています。体験を通して子どもが好きなことを見つけると、夢中になって取り組むようになります。すると、「もっとやりたい」「もっと知りたい」という知的好奇心が刺激され、多種多様な分野にも興味が湧き、知識もぐんぐん吸収されます。

図鑑のある生活を

本物体験を増やそうとしても、なかなか難しい場合もあります。そんなとき、本物体験を補えるのが、図鑑です。図鑑というと、親世代のなかには「あまり面白くないもの」という印象を持つ方もいるかもしれません。でも今はテーマ型の図鑑が人気です。興味深い図鑑シリーズがたくさん出ていますので、まず図書館などで手にしてみましょう。

本物体験で“知識の杭”をたくさん打とう

子どもは自分自身で本物を体験すると、そのことに大いに興味を持つようになります。テレビで見るなどに比べて、直接本物にふれる体験はインパクトが強烈なのです。一度、本物体験をすると、“知識の杭”ができ、生活の中でそれに関する情報が流れてきたときに引っかかるようになります。そして、いつの間にかいろいろな知識がどんどん増えていきます。

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