親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2019.04.17

授業参観のポイント

新学年がスタートし、そろそろ参観日や学校公開が行われるころだと思います。普段は見られないわが子の学校での様子を見るのを楽しみにされていることでしょう。忙しい中、時間をやりくりして臨む人もいると思います。今回は、せっかくの機会を有意義な時間にできるように参観日の見方についてお話ししたいと思います。

いつもと違ういい所を探そう

授業参観の日というのは、誰もが朝からソワソワ興奮状態です。特に低学年の子はハイテンションでいつもと全然違います。やはりうれしいのだと思います。
教師をしていたとき、普段とはまったく違う行動をしてしまう子もいました。いつもはしっかりしている子なのに、お母さんを見るなり突然興奮してはしゃいでしまったのです。家でもしっかりしている子なので、お母さんはとてもショックを受けていました。いつもこうなのかと思ったのでしょう。
他にも授業で指名されてもモジモジするばかりで発表ができない……、手が挙げられない……。一方で、ハキハキと発言している子もいます。そんな様子にわが子は大丈夫かしら? と、心配になってしまうこともあるでしょう。
こうした違いはその子の性格によります。なかには、全然わかっていなくても手を挙げる子もいます。
それはそれで、その調子のいいところを活かしていけばいい。逆に、手を挙げられないのも持って生まれた性格です。
子どもたちはみんなおうちの人にいい姿を見せたいと思っています。おうちの人は、ついわが子のマイナス面ばかりが目に付いてしまいますが、叱ったところですぐ直るような簡単なことではありません。だからこそ、あえてそこは把握するにとどめて、お子さんの普段は見られない一面、いい部分をたくさん見つけてほしいと思います。

授業の様子をチェック

授業参観では、「授業への集中は? 内容の理解度は? 友だちとの関わりは? 先生の雰囲気や話し方は?」などに目を配りながらも、帰宅してからほめるネタを積極的に探しましょう。
また、2階の窓際に踏み台があるなど危険な場所がないか、親の目でチェックして、もし見つけたら先生に伝えましょう。

大切なのは授業参観後

参観日の様子を決して叱る材料にしないでください。少なくとも3つはほめる部分を探して、家に帰ってお子さんに伝えてあげてください。そうすると、お子さんはうれしいですよね。それが自信につながり、お子さんが変わってくることもあります。どうかいい部分をほめて、応援してあげてください。

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