ヒゲおやじ先生の脳コラム

2019.04.02

脳活動測定から見る幼児ポピーの取り組み方とデジタル教材の活用

今年度の『あかどり』『あおどり』に新しく取り入れた仕組みを中心に、『ポピっこ』監修の篠原先生から取り組み方のアドバイスをいただきました。

幼児ポピーでは、ポピーに取り組んでいるときの親子の脳活動を毎年測定しています。幼児ポピーが子どもたちの脳にどう作用しているかを検証し、教材をよりよくしたり、より効果的な使い方の提案を行ったりするためです。
今年度から『あかどり』(年中用)と『あおどり』(年長用)では、新たにドリルの冒頭にウォーミングアップ課題を取り入れたり、デジタル教材との連動を図ったりしています。そこで、それらについて、公立諏訪東京理科大学の研究室で検証を行いました。

『ドリるん』冒頭のウォーミングアップ課題

新しい『あかどり』と『あおどり』の、『もじ・かず・ことば ドリるん』の冒頭3ページ分は、毎月「わくわく」という名前で、シール貼りや指なぞり、迷路などのウォーミングアップ課題を楽しめるようになっています。
そこで、「わくわく」に取り組んでから、もじ・かず・ことばの学習課題に取り組んだときと、ウォーミングアップなしで、はじめから、もじ・かず・ことばの学習課題に取り組んだときの脳活動を調べました。

ウォーミングアップを行うことで、より学習に集中できる!

図1がウォーミングアップ課題に取り組んだ後に、もじ・かず・ことばの学習に取り組んだとき、図2がはじめからもじ・かず・ことばの学習に取り組んだときの脳活動の様子です。

図1と図2を比較すると、ウォーミングアップを行うと、眉間のあたりの脳活動が鎮静化しているのがわかります。脳には、デフォルトネットワークといって、集中して課題を行っているときには沈静化する脳部位があります。ウォーミングアップを行うことで、デフォルトネットワークがより沈静化している、つまり、リラックスして取り組めているため、余分な脳活動をおさえ、課題そのものに集中できている、ということがわかります。
シール貼りは前頭前野などを活性化しますし、ウォーミングアップ課題自体が幼児には立派な脳トレになりうるのですが、特にお子さんに集中力をつけたいとお考えの場合には、まずウォーミングアップ課題を親子で行ってから、学習課題に入るとよいでしょう。そのとき、楽しくほめながら行うと、この部位のうち、ストレスで活動を高めやすい部位の活動がより下がりますから、「楽しく」がポイントです。

新登場のデジタル教材

また、今年度の『きいどり』(年少用)~『あおどり』は、紙の教材をベースとしながらも、デジタルのほうがよりお子さんの理解が深まったり、好奇心を刺激したりするであろう部分では、積極的にデジタル対応を行っています。運動動画やお話の読み聞かせを視聴できるほか、スマートフォンやパソコンで脳トレになるゲームもできるようになるのです。
今回は、調整力(手先をコントロールする力)や空間力(位置関係を理解して想像する力)を鍛える課題について、紙の教材に取り組んでいるときと、デジタルで脳トレのゲームに取り組んでいるときの脳活動を調べました。

紙教材とデジタルでは、別の脳部位が活性化!

図3が紙教材で調整力・空間力課題に取り組んだときの脳活動の様子、図4がデジタルで調整力・空間力課題に取り組んだときの脳活動の様子です。このような課題では、紙はダイナミックに手を動かして取り組むよさ、デジタルは、短い時間にトライ&エラーを繰り返して集中して取り組むよさがあります。

それぞれ取り組んでいるときの脳活動を調べると、紙教材では、右手(利き手)のコントロールや言語的思考にかかわる左の前頭前野が活性化し、デジタルでは、空間認知にかかわる右の前頭前野が活性化していました。ですから、脳をさまざまに働かせ、鍛えるには、紙とデジタルの併用が望ましいとも言えます。
昔、「ゲーム脳」なる議論が持ち上がり、デジタルは脳を働かせないといった風説がいまだに信じられている節がありますが、ゲームも使いようです。短期的な記憶を使う、予測的に手を動かす、考える間を置く、といった工夫を行えば、ゲームも十分に脳トレになるのです。

ポピーを行っているときの親子の頭の中は?

最後に、ポピーを行っているときの、おうちの方とお子さんの脳活動の関係を報告します。
お子さんが頭を使うと、おうちの方もなにかと頭を使う。また、お子さんが頭を使っていないと、おうちの方が頭を使い、お子さんを導こうとしていました。一方、お子さんがいいポイントを見ていると、おうちの方もそこを見る。注意が足りないと、おうちの方がお子さんを導こうとします。
こうした親子の脳活動があって、子どもたちの学習は進むのだなと改めて思った次第です。
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