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2018.10.01

「みんなと同じ」にこだわらない子育てという考え方を

ママ編集者からの投稿です。先日、友人の梅ちゃん夫妻の一人息子ハルタくん(小2)が作った「あいうえお作文」の数々を見せてもらったのですが、もうその世界観、大人の想像を軽々超える発想力にノックアウトでした。

その中でも特に私のお気に入りをご紹介したいと思います。

子どもができないことに悩んでいたら「待つ」という選択肢も

あしかのおやこはかんがえた。さかなをいつたべようかと。

なんでもたべるさかなにもかんがえてもらった。
カンガルーはきりんにきいたくりはどうすればおいしくなるのかけいかくをたてる。こんど。

(↑倒置法になっている!)”

こんなに素敵な作品を紡ぎ(つむぎ)出しちゃうハルタくんですが、実は作文に苦手意識を持っていて、最初は「こんなの書けないよ!」と言っていたそうです。

なぜなら、教科書などに示されている「例」のように、「きちんとした」文章が書けないから。たしかに通知表の中の項目「順序よく文章を書くことができる」の評価は低かったそうです。そこで、ご両親は慌てずに「ハルタが思うように自由に書けばいいんだよ~」とうながしてみそうです。

というのも、ハルタくんが日常、頭の中で妄想のストーリーを膨らませながら生活していることをよく知っていたから。そして、そのことをハルタくんの無限の可能性だと思っていたから。

数日待ち続けたところ、最初こそ30分くらい考え込んでいたそうですが、一つでき上がると、調子をつかんで、どんどん作品を紡いでいったそうです。

梅ちゃん夫婦の「待つ」姿勢、子どもの可能性を信じる姿勢が本当に素敵だなあと思います。通知表の評価はあくまで一つの目安。そこにあまりこだわりすぎると、子どもの大切なところを見落としてしまいそうな気がします。一人ひとりに個性、人ぞれぞれに可能性があって、それを生かす選択肢は広がっているはずなのに、なぜかもう片方で「みんなと同じでなければならない」「決められた基準に達しなくてはならない」という圧力に脅迫(きょうはく)されてしまいがちです。

子どものできないに寄り添う子育て

この夫婦のパパのコドモゴコロが半端ないのです。

時計を読むのが苦手と聞くと、時計の枠だけ描いて「さあ、とけいにんげんだぞお~!ハルタ、まず、ヘンな口と目をかいてみて~」「ヘンな口と目だって~!!楽しい~!」「それができたらおひげをかいてみるよ~!2本のおひげで5時20分人間にしてみよう!」

長針と短針を「2本のおひげ」に見立てさせちゃうなんて発想が、まずもって感動的。「子どもってね『ヘンな』ものを書かせるとすごく喜ぶんですよ」とパパ。

こんなやり取りを何度も繰り返しながら、たくさんの「とけいにんげん」を描いていくうちに、「あと〇分で△時」がわかるようになったとか。

親自身が、子どもの「できない」ところを悲観するのではなく、寄り添いながら楽しんでしまう。

これってすごく大切なことなんじゃないでしょうか。

そんな中で、「できない」が「できる」「わかる」に変わった瞬間を共有できる。これぞ子育ての醍醐味(だいごみ)のような気がします。

私も梅ちゃん夫を見習って、コドモゴコロを持ち続けた大人になりたいと思います。

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