親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2019.03.01

子どもが話したくなる方法

お子さんとコミュニケーションが取れていますか? 実は、おうちの人は子どもとコミュニケーションが取れていると思っていても、話しているのはおうちの人ばかりで、子どものほうはほとんど何も言えなかった、というケースがよくあります。今回は、子どもがどんどん話がしたくなるように、話の聞き方のコツについてお話ししたいと思います。

相手への共感が大切です

子どもにもいろいろ話したいことがあります。おうちの人が子どもの話を共感的に聞いてあげると、子どもはたっぷり話すことができます。そうすると、いいことがたくさんあります。
ため込んでいたものを吐き出すことで、子どもは心がすっきりします。ときには、それだけで悩みが解決に向かうこともあります。そうでない場合も、子どもの本音をたっぷり聞いてあげることで何が本当に問題なのかがはっきり見えてきます。それによって、どういう対応をしたらいいかとか、どういうアドバイスをしたらいいかなどがわかってきます。
子どものほうから話しかけてきたときは、まず、ひたすら共感的に聞くことが大事です。話の腰を折ったり、否定をしたりすることはNGです。また、子どもへのアドバイスや励ましも、共感的にたっぷり聞いてあげた後のほうがいいでしょう。人は誰でも、共感的に聞いてくれて自分のことを受け入れてくれた人には大きな信頼感を持つものです。
そして子どもの話から、ほめられる部分を見つけてほめてあげましょう。話を聞きながら、子どもの気持ちを聞いてあげましょう。気分もよくなり、会話も弾みます。親子の楽しい会話の時間を増やして、心温まる時間を大切にしてください。それは、二度と戻ってこない黄金の時間であり、人生の至福のひとときなのです。

共感的な聞き方

共感的に聞くための基本は、「うなずき・相づち」「 オウム返し」「 言い換え」です。うなずきや相づちがあると、話しているほうは、話しやすくなります。また、話したことをくり返してもらうと、共感してくれていると実感でき、とてもうれしくなります。日頃からぜひ、心掛けてみてください。

ながら聞きはしない

子どもが話し始めたら、すぐ手を止めて聞きましょう。聞くときは目の高さを同じにすることも大事です。何かをしながら適当に聞いていると、子どもは「わたしのことなんか、どうでもいいんだ」と感じてしまいます。親は「忙しいときに限って話しかけてくる」と感じますが、そもそも子どもというのはそういうものです。

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