辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
歯磨きを忘れるなど、身だしなみが気になるとき
なんとなく口がにおうなと思って「朝、歯を磨いた?」と聞くと「忘れた」と言う。
あるいは、たしかに磨いたようなのに前歯が汚い。
そんなふうに歯磨きや髪の毛のシャンプー、爪切りなど、
身だしなみが気になることがありますね。
少し前までは親がやってあげていたことが自分でできるようになってくると、
だんだんいい加減になってきがちです。
虫歯になったり、「〇〇ちゃんの髪の毛ってくさい」なんて言われたりしたら、
たいへんですね。
親は、子どもに確認をするなど、ときどきは意識して様子をチェックしてみてください。
身だしなみは簡単には身につきません。
自分でできるようになってきた小学校低学年の時期だけでなく、
中学生になっても、高校生になっても、まだまだ自己管理はできないものです。
気がつくたびに指摘し、ときには一緒にやるなどしてあげてください。
三択シミュレーション こんなときどうする?
日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。
こんなときあなたならどう言いますか?
シーンを思いうかべて答えてください。
歯磨きを忘れたり、磨き方がいい加減なとき、何て言う?
1 歯磨きちゃんとしてないでしょ
2 お口がくさいよ
3 いまから、一緒に歯磨きしてみよう
辰巳さんからのアドバイス
それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。
「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。
1 歯磨きちゃんとしてないでしょ 【△】
子どもが小さなうちは素直に「してない」と答えてくれるものなので、
この聞き方でもよいのです。
けれど、ちょっと自立心が芽生えてくると、「してない」と決めてかかって言われたら、
つい「ちゃんと磨いたもん」と答えたくなる子もいるようです。
「ちゃんと、磨けたかな?」「あれ? 歯磨き忘れてない?」などの聞き方はいかがでしょう。
2 お口がくさいよ 【×】
いくら親でも、子どもは傷つくかもしれません。においがすること
を伝えるのは大切なので、「くさい」の代わりに「お口のにおいが
気になるかな」など、ちょっとオブラートに包んで伝えるといいでしょう。
3 いまから、一緒に歯磨きしてみよう 【○】
一緒に歯ブラシを持って、子どもがどういうふうに歯を磨いているのかを見て直したり、
親の磨き方を見せたりしましょう。
もちろん、時間がなければ次の歯磨きのタイミングでもかまいません。
辰巳さんからの宿題:歯のことを調べてみよう
正しい歯磨きの仕方を、お父さんやお母さんは知っていますか?
インターネットなどで子どもと一緒に見てみると、
子どもも関心をもってくれるかもしれませんね。
ついでに親知らずのことなど歯の知識も調べてみましょう。
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