親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力
愚痴を言いたくなったとき
「なんでいつもこうなるんだろう」「あんなふうに言わなくたって…」よくないとは思いつつも、つい子どもの前で愚痴を言ってしまうことはありませんか? とはいえ、がまんし続けては窒息してしまいます。そこで、今月は親の愚痴と子どもとの関係や、感情の転換方法についてお話ししましょう。
子どもにはTPOを考えて
ストレスが溜まったときは、誰かに愚痴を聞いてもらいたくなりますよね。その気持ちは本当によくわかります。愚痴を聞いてもらえばなんとなく心が軽くなります。たとえその相手が子どもでもです。
でも、やはり常に、子どもに愚痴を聞かせるのはやめたほうがいいです。とはいえ、同じ屋根の下で暮らす親子ですから、日々いろいろな話をする中で、愚痴を全く言わないというのは難しいかもしれませんし、ある意味不自然かもしれません。また、愚痴の内容によっては「お母さん、お父さんも大変だな。大変な中でがんばってくれている。わたしもがんばろう」というようにとらえてくれるかもしれません。
ですから、愚痴の内容にもよりけり、程度にもよりけりで、T(時間)P(場所)O(場合)を考えて、ちょっとくらいなら子どもに愚痴を聞かせてもOKだと思います。たまには、仕事の愚痴を言ってしまうかもしれません。でも、それだけでなく、仕事の楽しさ、やりがい、達成感、社会的な意義なども一緒に伝えてあげるとよいでしょう。
ストレスを溜め込んでいると、愚痴は多くなります。自分なりのストレス解消法を持つ、愚痴を聞いてくれる相手をたくさん見つけるなど、ストレスを上手に発散させることが大切です。
考え方次第でポジティブに
たまに話す愚痴で、子どもの心も楽になります
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