辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
舌打ちなどの癖が気になるとき
子どもが舌打ちをした場合は、生活の中で注意してあげる
子ども自身は無意識にやっているけれど、大人の目から見ると「困った振る舞い」があります。
「パジャマが脱ぎっぱなしだよ」などと指摘されると「ちっ」と舌打ちをする。
カレーを食べるときに、髪の毛がお皿の上にかぶさっているのに髪を結ばずに食べている。
機嫌が悪いときに、ドアをバーンと力いっぱい叩きつけて閉めるなど。
大人がやっていたらまわりの人は不愉快だし、敬遠されてしまいます。なるべく早いうちに、直してあげましょう。
これらの行動を子どもがした時、まずは「相手が嫌な気持ちになるのよ」と伝えてください。
他の人といっしょに生きていくときにどう振る舞うほうがいいのかを学ぶのは、家庭です。
無意識にやっている癖は、たかだか舌打ち程度の小さな振る舞いでも、変えるのには時間がかかります。数回、教えただけでは直らないでしょう。
毎日の生活のなかで注意してあげられるのは、親だからこそできることですね。
三択シミュレーション 子どもが舌打ちをした時どうする?
日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。
こんなときあなたならどう言いますか?
シーンを思いうかべて答えてください。
子どもが「ちっ」と舌打ちをしたときは、どう声をかける?
1 また舌打ちしてる!どうしてやめないの!
2 舌打ちしてたよ
3 お母さん、舌打ちを聞くと悲しくなるな
子どもが舌打ちをした時の、辰巳先生からのアドバイス
それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。
「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。
1 また舌打ちしてる!どうしてやめないの! 【×】
無意識にやっていることを「どうして」と言われても、困りますね。また、強い口調で批判され続けると、だんだん子どももつらくなってしまいます。
2 舌打ちしてたよ 【○】
何度か、「舌打ちは相手が嫌な気持ちになるんだよ」と教えたあとは、癖が出るたびに淡々と指摘するだけにしてみてください。指摘するだけで、充分注意していることになります。子どもは、注意されるのが嫌で、自然に直そうとしていくでしょう。
3 お母さん、舌打ちを聞くと悲しくなるな 【○】
自分に悪気はないぶん、相手の気持ちはわからないものです。「舌打ちは悪いこと」と教える一方で、人がどういう気持ちになるのかを、親自身が子どもに教えてあげると伝わるでしょう。大きくなってくると「僕はされても悲しくならない」など言い返すかもしれません。それでも、「お母さんは悲しくなるんだよ」と「他者代表」として教え続けてください。
困った癖がでている時は家族で会話しよう
親子で「癖の出し合いっこ」をしてみましょう。
「ごはんがおいしいとき『うん』とうなずく」などの楽しい癖
「お父さんは洗濯するシャツの片袖がいつも裏返し」などの困った癖。
文句の言い合いにせず、相手の個性を楽しむような家族の会話でどうぞ。
子どもが舌打ちをする場合は、親が根気よく注意してあげる
辰巳先生のアドバイスはいかがでしたでしょうか?
子どもが舌打ちをすることが癖になっている場合は、された側の気持ちも伝えながら、舌打ちをするたびに根気強く丁寧に指摘してみましょう。
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