親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2018.05.22

「はやく、はやく」がなくなる方法

いよいよ新学期がスタートしました。が、

「はやく食べなさい」「はやく着替えなきゃダメでしょ!」 「はやく勉強を始めなさい」「はやくお風呂に入りなさい」

と、朝から晩まで「はやく、はやく」と子どもを追い立てていませんか?

これまでにおすすめした中でも特に反響が大きかったものをご紹介します。

してほしいことは見える化

子どもはなかなか思いどおりに動いてくれないものです。

わたしは小学校の教師として多くの子どもを見てきましたが、大人は、問題に対してただ口でしかるのではなく、改善のために工夫することが必要です。

子どもに何らかの行動をやらせたいと思ったら「見える化」の効果が大きいと思います。

まず、一般的に、子どもは大人と比べてはるかに時間を管理するのが苦手です。「あと5分だよ」と言えば「うん、わかってる」と答えますが、実はよくわかっていません。

子どもは、大人に比べて時間を扱ってきた経験が少ないので、仕方がないのです。

「5分」という言葉の意味は一応わかっているかもしれませんが、その5分がどれくらい短いのか、自分はどれくらい急ぐべきなのか、そういうことはわかっていないことが多いです。

さらに、そもそも子どもというものは、「やるべきこと」つまり「大人に『やれ』と言われていること」より、もっと楽しい「自分がやりたいこと」を優先するのが当たり前です。それが子どもというものであり、逆に後者をがまんして前者を優先する子のほうが心配なくらいです。

そこで、しからずとも子どもが時間を守り、やるべきことができるようになる簡単な方法をお伝えしましょう。それは、「模擬時計」であり、「やることボード」などです。

時間を見える化する

アナログ時計を用意して、その時計の横に画用紙にかいた時計、「模擬時計」を置きます。

その模擬時計にスタートや終わりの時刻をかいてあげましょう。

本物の時計の針が模擬時計の時刻に近づいてくると、子どもも心の準備ができます。

次の行動を見える化

ホワイトボードの真ん中を区切り、やるべきことを書いたマグネットを左側に貼ります。終わったら右側に移します。

やってないものは左側に残りますので、次にやるべきことが一目瞭然です。

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