2018.04.02
子どもの持ちものを見直したい
学年末を迎えますね。この1年間で使ってきたものが、机のまわりやクローゼットにたくさん溜まっていることでしょう。この時期には、一度、自分の持ちものを見直して、新しい学年を迎える準備をすることを教えてあげてください。新しい学年では、新しいクラスで、新しい勉強が始まります。そういう節目のときには、今まで使ってきたけれどもう使わないものは捨てて、新しいものが入るスペースを作るのが基本です。まず「もう使わないもの」を取り出しましょう。まぎれ込んでいたごみも取り出します。もう使わないもののうち、取っておきたいものは思い出箱へ。それ以外はきちんと捨てます。このときに、子どもの「ものとのつきあい方」をチェックしてみましょう。必要な量や種類がわかっていないようなら、その基準を教えてあげます。その後、「これからも使うもの」をもとに、来年度のものの置き場―教科書はこの棚、などを親子で確認しま
しょう。
しょう。
三択シミュレーション こんなときどうする?
日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。
こんなときあなたならどう言いますか?
シーンを思いうかべて答えてください。
たくさんの消しゴムやメモ帳など、ものがありすぎるとき、どうする?
1 なんでこんなに同じものばっかりあるの
2 いらないものは、捨てなさい
3 たくさんあるね、どれを使っているの?
辰巳さんからのアドバイス
それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。
「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。
1 なんでこんなに同じものばっかりあるの
「なんで」と聞いても、その場での屁理屈か、「わかんない」かのどちらかの答えが返ってくるくらいでしょう。持っている理由を聞くよりも、ないと困る理由を聞くほうが、子どもなりの考え方がわかる可能性があります。「友だちとおそろいだから、一緒に勉強するときにないと困る」などという理由でも、受け入れてみてください。
2 いらないものは、捨てなさい
このような言い方をすると、子どもは、「いらないものは捨てればいい」と安易に考える癖をつけてしまうかもしれません。また、子どもは「いらないもの」がわからないからものを持ちすぎてしまうのです。「小さすぎて使いにくいメモ帳は、使わないでしょう?」などと、考え方を教えてあげるようにしましょう。
3 たくさんあるね、どれを使っているの?
量を問わず、使うものは残せばいいのですが、子どもの文房具やおもちゃは、大人の目から見ると同じようなものがいくつもあるように見えます。子どもなりの考えを聞いたら、それを尊重しながらも「これではたくさんありすぎるよ。消しゴムは3個だけ残そうか」と親なりに量の基準を教えてあげてください。
机や子ども部屋などを子どもが片づけているあいだに、親も家の中を片づけてみましょう。「あなたは机を3時までに片づけてね。お母さんは、洗面所を片づけるから」など。終わったら、お互いにほめ合いましょう。
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