辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス

2017.12.20

ゲームやスマホを欲しがるとき

子どもにゲームやスマホを与えるか、与えるとしたらいつにするかについては、多くの親の悩み事になっています。欲しがる理由が「友だちと遊べない」「クラスで持っていないのは私だけ」など、友だちづきあいと関わるので、親の信念だけで「だめ」と言うのは勇気がいりますね。仲間はずれになるくらいなら、ちょっとくらいリスクがあってもゲームやスマホを与えたほうがいいだろう、うちの子に限ってはメディア中毒やSNSを通じた被害の心配はないだろう、と与えたくなるのが親心です。

問題なのは、「子どもは使い方を知らない」ということ。使い方を知らなければリスクは倍増します。その意味で、「高校生になったら与える」と先延ばしにしても、リスクは同じです。「与えない」のではなく、親子で暮らしているうちに使い方を教えましょう。最初にしっかりと約束を交わし、その後はこまめに約束が守れているかを親子で確認するようにしてみてください。

三択シミュレーション こんなときどうする?

日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。

こんなときあなたならどう言いますか?

シーンを思いうかべて答えてください。

ゲームやスマホを欲しがる子に、何と言えばいい?

1 ○年生になったらね

2 何を心配しているか、わかるかな

3 使い方の約束を守れなかったら取り上げるよ

辰巳さんからのアドバイス

それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。

今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。

「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。

1 ○年生になったらね

身体への影響や使い方を守れる年齢については、多くの専門家が検討しています。先延ばしの意味ではなく、ふさわしい年齢を具体的に約束するのは大事なことですね。例えば、ゲームなら、3歳までは与えない、小学校1 ~ 3年までは「家で使って1日15分」、高学年なら「1日1時間」。スマホは「中学生になったら、親のいるところで1日30分」など。約束以外の時間は親が手元で保管しましょう。

2 何を心配しているか、わかるかな

「ゲームはよくない」「インターネットは怖い」といった考え方は子どもも耳にしています。けれど、何が怖いのか、どういう事態が起きるのかは、わかっていないものです。親も改めて勉強して、自分なりにリスクを把握してみましょう。そして、子どもにもわかるように具体的に伝えてください。

3 使い方の約束を守れなかったら取り上げるよ

与えるときには使い方を約束するのが必須です。そして、「ちゃんと使い方を見てるよ」と子どもに伝えるためにも、時間をオーバーしたらすぐに言う、スマホの中身をチェックする、などはこまめにしましょう。「守れなかったら没収」という約束をしたなら、その約束を守るべきです。ゲームやスマホがなければ友達関係で本当に困る、ということは、実際にはありません。

辰巳さんからの宿題:親も一緒に挑戦してみて

ノーゲームウィーク、ノースマホデーを作ってみましょう。何かの罰ではなく、挑戦としてやってみます。親も一緒にノーテレビウィーク、ノーSNSデーに挑戦するのもいいでしょう。やり遂げたら、お互いに感想を話す時間があるといいですね。

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