辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
家のルールを守れていないとき
子どもとの間でおうちのルールを決めても、その通りに守り続けるのはなかなかむずかしいことです。学校からのお知らせプリントは帰ったらすぐ食卓に置く、テレビは一日2時間まで、食器を並べるお手伝いを毎日する……、そんなルールがあいまいになっていくパターンがあります。①言われなくてもするはずだったのに、②言われたらするようになり、③言われても「あとで」など先延ばしにしたり「今は無理」と嫌がったりするようになり、④言われてもしなくなる。そして、最後には、⑤親も「言ってもむだだから」と言わなくなるわけです。この最終段階に至らないようにするには、途中の段階で親子ともに気持ちを切り替えるきっかけを作ることです。③か④の段階がよいでしょう。しっかりと子どもに向き合って、ルールには例外はなしだと教えましょう。一度きりではすぐに元に戻るかもしれません。必要なときに何度でも向き合ってみてください。
三択シミュレーション こんなときどうする?
日常的なシーンをもとに、親の声かけについて考えてみましょう。
こんなときあなたならどう言いますか?
シーンを思いうかべて答えてください。
夜になって「プリントはないの?」と聞いたら「ある」と返事をしたまま、テレビを見ているとき、どう声をかける?
1 あるなら、今、持っていらっしゃい
2 言われる前に出しなさいよ
3 お母さん、見なくてもいいの?
辰巳さんからのアドバイス
それぞれの選択肢に対する辰巳さんからのアドバイスを紹介します。
今まで自分では意識していなかった子どもへの接し方や、親として気をつけたいポイントが見えてきます。
「正解」を求めるのではなく、「気づき」の参考にしてください。
1 あるなら、今、持っていらっしゃい
2 言われる前に出しなさいよ
3 お母さん、見なくてもいいの?
辰巳さんからの宿題:おうちルールの確認をしよう
①「プリントはどうする約束だっけ」→「帰ったらすぐテーブルに出す」と答えるでしょう。
②「昨日、プリントはどうしたっけ」→「お母さんに言われて、持ってきた」と答えたとします。
③「あれ、なんか変だよね」と親子で笑いあえたら先に進めるはずです。
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