辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
2017.12.25
友だちとの約束がうまくできないとき
友だちと遊ぶ約束が上手にできないとき、親として、どんなふうにアドバイスしたらよいでしょうか。子どもへの上手なサポートについて考えましょう。
友だちと遊ぶ約束をしたのに、約束の時間を過ぎても「友だちが来ない」と泣きそうになっていたり、「公園で〇〇くんと遊ぶ」と出て行ったあとに「約束している」と××くんが来てダブルブッキング状態に親が困ったり。じょうずに遊ぶ約束ができないのかな、と思うことはないでしょうか。それは特別なことではなく、どの子にもあることです。子どもにもそれぞれ習い事や塾の予定があったり、家に戻って初めてわかる親の都合があったりします。連絡手段も、直接家に伝えに行く場合から、電話での連絡など、いくつかあります。それぞれの事情を組み合わせながら約束をする、というのは、なかなか高度な技だと言えるでしょう。なるべく具体的に、「どこで」「いつ」「誰と」を決めること、都合が悪くなりそうなときやあいまいな約束の場合は電話をして確認すること、などの知恵を教えましょう。同時に、約束を守ることの大切さも。
親の気持ちや考えが伝わる言い方
1 会えなくて残念だったね
もし友だちと会えなくても、相手を責めてはいけません。どんな事情があったのかわからないのだし、うまくいかないことはいくらでも起きるからです。がっかりしているだろう子どもの気持ちだけ受け止めてあげてください。
2 どうやったらじょうずに約束ができるかな
何度も繰り返すようだったら、一度、子どもに原因を考えさせてもいいでしょう。ちゃんと原因がわかっているのに対処がわからない、という場合もあるものです。
3 約束のときは時間や場所を決めるのよ
具体的な時間や場所を決めて約束するのは常識ですが、子どもはそうとも限りません。「宿題が終わったら、公園に行くね」などのあいまいな決め方をしている場合もあります。相手が決められないようなら、自分から「3時に電話するね」などと連絡を取るようにすることも教えましょう。
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