辰巳渚さんの 親だから伝えたい 話しておきたい 子どもへのアドバイス
2017.12.25
男子と女子が対立するとき
クラスの男子と女子がうまくいっていないようなとき、親としてどう言えばよいでしょうか。子どもの心に届く声かけと親の対応について考えましょう。
高学年になると、男子と女子の違いが目立つようになってきます。なんでもまじめに取り組む女子は、ルールを破ったり周囲と違った行動をとったりすることを嫌がるようになります。一方の男子は、まだまだ低学年のころそのままに、騒いだり自分の好きなことをしたりして、集団のことをそれほど気にしません。それで、学校でもなんとなく対立するようなことも起きるものです。女子は男子に対して「すぐ掃除をさぼる」「授業中にふざけている」「廊下を走っていて危ない」など。男子は女子に対して「文句ばかりでうるさい」「すぐ先生に言いつける」「女子同士で固まっていてよくわからない」など。現代は子どもの数も少なく、異性のきょうだいが身近にいるとも限りません。また男女平等の教育では、違いをあえて教えません。だからこそ、子どもが異性の同級生に困っているようなときは、いい意味での男女の違いを親の言葉で伝えられるといいですね。
親の気持ちや考えが伝わる言い方
1 女子はみんなと仲よくしたいし、男子はみんなから認められたいんだよね
一般的に、男性の方が社会的な関係性において認められることで自己実現し、女性はより親しい関係において自分の役割を果たすことで自己実現する、と言われます。その違いを知ることで、相手の言動の理由もわかってくるはずです。
2 男子って/女子って、自分と違うと思う?
昔ながらの「男子は強く、女子はおとなしく」などといった決めつけは、今の時代にはありえませんね。親としても伝えにくいかもしれませんが、じつは子どもの方が素直に違いを感じ、認めているものです。子どもの感じ方から、「お母さんは、元気のいい男の子って、周りが明るくなっていいなと思うよ」などと話していくのはいかがでしょうか。
3 男子と女子は仲よくしたほうがいいの?
まずは、違うか同じかということよりも、子どもが男女の対立を仕方ないと思っているか、なんとかしたいと思っているかを聞いてみましょう。「どうしたら仲よくできるのかなあ」と子どもの考えを聞いてみるのもいいですね。
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