親野智可等先生の子どもを伸ばす家庭力

2017.12.25

長期休みの勉強への取り組み方

「夏休みだからといって、遊んでばかりで大丈夫かしら……」という心配の声や、「毎日ダラダラしている子どもに、怒りがMAXです」など、イライラの声がよく聞かれます。夏休み、一日にどれくらい、どんな勉強をすればいいのか、はたまたどうすれば勉強するのかは、とても気になるところでしょう。今月は長期休みの勉強への取り組み方についてお話ししたいと思います。
 

親子一緒に復習と予習

一日の勉強時間の目安は「学年×10分」と、よく言われます。つまり、1年生は10分、6年生は60分ということになります。もちろん、子どもによってやる気や能力は異なりますから、子ども自身が「やりたい!」と言うのなら、もっと勉強させても問題ありません。おうちの方が決めるのではなく、お子さんと相談して無理のない範囲で取り組んでください。
夏休みは授業がありませんから、「もっと勉強したほうがいいのでは?」と心配する方もいると思いますが、宿題の時間も含めてこれくらいの時間で十分というのが、わたしの基本的な考えです。宿題もだいたいこれくらいの時間机に向かえば、終わる程度の分量になっているはずです。
といっても、夏休みを弾みにして、9月以降の勉強につなげたいと思っている方も多いでしょう。そんな方におすすめするのは、「復習」と「予習」です。苦手な分野を夏休み中にピンポイントで復習します。特に算数は積み上げの教科のため、つまずいてしまうと、どんどんわからなくなりますから、ポピーなどでさかのぼって復習をするのが効果的です。
予習は、まずお子さんの教科書を見て、9月以降の学習内容を把握しましょう。それから関連する体験ができないかを考えてみてください。予習といっても机に向かうのではなく、学習につながる体験をさせてあげると、子どもの興味は広がり、授業で勉強するときに理解が深まるのです。夏休みだからこそ、できる体験がたくさんあるはずです。
 

新たな目標を語り合い、やる気を高める

いきなり「何をがんばるの?」と言われても子どもはなかなかやる気にはなりません。新たな目標を決める前にまず、夏休みまでにがんばったことをほめてあげましょう。それから夏休みや9月以降の目標を一緒に決めましょう。夏休み明けに向けてやる気がみなぎります。
 


 

一緒に苦手分野を克服しよう

子どもがどこでつまずいているかは、おうちの方が夏休みまでのテストなどを見て特定してください。そしてポピーを見て教えてあげたり、練習したりして克服しましょう。子どもが自分でつまずいているところを見つけて克服するのは難しいので、やはりおうちの方が見てあげることが大切です。

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