親野智可等先生の子育て診断テスト
パジャマを買うときにも 表れる親力とは?
小学1年生の子のパジャマを買いに行きました。 |
【A】 頭からかぶるTシャツタイプのパジャマ
【B】 前をボタンでとめるパジャマ
【C】 前をホックでとめるパジャマ
【D】 ファスナーで前を閉めるつなぎタイプのパジャマ
診断結果
【A】頭からかぶるTシャツタイプのパジャマ
このようなパジャマは着るにも脱ぐにも楽です。
でもその分、子どもの中に育つものは少ないと言わざるを得ません。
もう少し、教育的配慮をもってパジャマを選ぶ必要があると思います。
【B】前をボタンでとめるパジャマ
このようなパジャマは、着るときに一つひとつボタンで前をとめなければなりません。 また、脱ぐときにもボタンを一つひとつはずさなければなりません。 でも、それが子どもの指を鍛えるのです。 毎日、寝るときと起きるときの2回に渡って、 指の神経と筋肉を鍛える運動をすることができるからです。 成長期の子どもがこの毎日のトレーニングをするのとしないのとでは、 けっこう大きな違いになってきます。 |
【C】前をホックでとめるパジャマ
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【D】 ファスナーで前を閉めるつなぎタイプのパジャマ
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解説
毎日の生活の中で指先のトレーニングを
パジャマのボタンで指の神経と筋肉を鍛えることができます。
いちばんいいのはBです。
私は、今までに小学1年生を3回受け持ちました。
その度に、子どもたちの手先の器用さにとても大きな差があると感じてきました。
自分の服を脱いで体育着に着替えるときにも、よくそれを感じます。
自分の服のボタンがなかなかはずせない子もいれば、あっという間に自分の着替えは終わって、ほかの子の服のボタンまではずしてあげている子もいます。
体育が終わって、体育着を脱いで自分の服に着替えるときには、
この差がもっと大きく表れます。
というのも、ボタンは、はずすときよりとめるときの方が大変だからです。
運動会のときには、はちまきの結び方に手先の器用さが表れます。
たまに、自分ではちまきを頭の後ろで蝶々結びにできる子もいます。
でも、ほとんどの子が片結びすらできません。
中には、こま結びすらできない子もいるのです。
給食のときにも、手先の器用さが表れます。
中には、お箸を正しく持って上手に食べる子もいます。
でも、ご飯さえスプーンで食べようとする子もいます。
その子たちにとっては、食器に残ったご飯粒を1粒1粒箸で挟んで食べるなどというのは、夢のような技です。
分けられたプリントをぴったり半分に折りたためる子もいます。
いくらやっても角が合わせられない子もいます。
このような、いわゆる手先の器用さとは、実は指の器用さです。
難しくいえば、「指の巧緻性」です。
もっといえば、指の神経と筋肉がどれだけ発達しているかということなのです。
これは、毎日の生活の中でどれだけ指を鍛えているかで決まるのです。
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