親野智可等先生の子育て診断テスト
忘れ物が多い我が子に対する行動は?
我が子は、3年生にもなるのに忘れ物が多くて困っています。 |
【A】 一緒に明日の支度をする
【B】 自分で支度をさせてから、親が確認する
【C】 忘れたら自分が苦労することをわからせるために、手は出さない
【D】 先生に頼んで、忘れ物があったら厳しく叱ってもらう
診断結果
【A】一緒に明日の支度をする
毎日忘れ物をする子は、物の管理能力がまだ芽生えていないのです。
それと、実はかばんの支度の仕方がよくわかっていないということも考えられます。
そういう子には、まず一緒に支度をしながら、支度の仕方を教えることが必要です。
一緒にやりながら、次のような基本的なことを一から教えてあげてください。
・予定帳を見ながら、「国語」と書いてあれば国語の教科書とノートを入れる
・鉛筆は毎日削って入れる
・お便り袋は毎日見て、親に渡すものは必ず渡す
【B】自分で支度をさせてから、親が確認する
ある程度、かばんの支度の仕方がわかってきたら、この段階に進めます。 でも、この子の場合はまだそこまでいっていないようです。 Aの段階である程度支度の仕方を身につけさせてからこの段階に進まないと、小言ばかりが多くなってしまいます。 でも、一緒にやる時間が親にない場合は、この方法になると思います。 その場合は、小言を言わず、淡々とやることが大切です。 |
【C】忘れたら自分が苦労することをわからせるために、手は出さない
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【D】 先生に頼んで、忘れ物があったら厳しく叱ってもらう
このようなことは、全くの逆効果です。 先生のほうこそいい迷惑です。 |
解説
一緒に支度をして、やり方を教えることが必要
物の管理能力が芽生えていない子や、かばんの支度の仕方がわかっていない子には、まずそのやり方を教えることが必要です。
つまり、Aがいちばんです。
子どもは毎日予定帳に予定を書きますが、家で予定帳を見ながら支度をしているかどうかは、はなはだ疑問です。
予定帳にしっかり書いてあっても忘れる子が多いからです。
そこで、私は、次のようにしています。予定を見て支度をしたら、その項目を丸で囲ませるのです。
つまり、「国語」と書いてあるのを見て、国語の教科書とノートをかばんに入れたら、「国語」という文字を丸で囲むのです。
この方法を徹底すると、子どもたちの忘れ物は格段に減ります。
ぜひ、ご家庭でもやってみてください。
実際問題として、いわゆるだらしがない子というのは、なかなか直りません。
忘れ物が多い子もなかなか直りません。
自分が困れば直るだろうというのは理論的には正しいように思えますが、やってみると、子どもはその通りにはなりません。
忘れ物をし続け、叱られ続け、自信をなくし、いいところが出せなくなっていくことも考えられます。
たかが忘れ物くらいのことで性格全体が歪んでしまっては、元も子もありません。
AやBのやり方で、根気強くやることです。
なかなかうまくいかないかもしれませんが、感情的にならずに淡々とやることです。
それと並行して、その子のいいところを褒めてやり、その子が輝くようにしてあげてください。
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