親野智可等先生の子育て診断テスト
我が子の言葉遣いが気になるとき、どうしたらいい?
娘のクラスの友だちが2人遊びに来ました。 |
【A】「そんな言い方をしてると、もうみんなに遊んでもらえなくなるよ」と、もう一度、今度は優しく諭す
【B】 「そういう言い方をされたらどんな気持ちがすると思う?」と考えさせる
【C】 「順番を守ろうね」とか「お片づけしようね」という言い方をするように教える
【D】 親自身の言葉遣いを直す
診断結果
【A】「そんな言い方をしてると、もうみんなに遊んでもらえなくなるよ」と、もう一度、今度は優しく諭す
友だちに何かを言うとき「○○しないと□□だよ」という言い方になってしまうのは、いつも親にそういう言い方をされているからです。 このようなおどし型の言い方は、一見効き目がありそうなので多くの親がついつい口にしてしまいます。 でも、いくら優しい口調で言っても本質的におどしであることに変わりありません。 |
【B】「そういう言い方をされたらどんな気持ちがすると思う?」と考えさせる
おどし型で言われると、とても嫌な気持ちになるものです。 いくらそれが正しいことであっても、素直に聞く気にはなれません。 ですから、自分が言われたらどんな気がするか考えさせるのは大切なことです。 でも、この場合、まず親が自分の胸に手を当てて、それを考えるべきです。 |
【C】「順番を守ろうね」とか「お片づけしようね」という言い方をするように教える
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【D】 親自身の言葉遣いを直す
子どもは親の言葉遣いを自然にまねします。
ですから、親自身がまず直すことが必要です。
でも、そのことに気がついている親はまれです。
子どもの言葉遣いで気になるものがあったら、まず自分自身を振り返ってみてください。
解説
まずは自分自身の言葉遣いを振り返ってください
子どもの言葉遣いを直すには、親自身の言葉遣いを直すことが必要です。
いちばんいいのはDです。
子どもの言葉遣いは、主に、親、テレビ、友だち、先生などから強い影響を受けています。
大きくなるにしたがって親以外の影響も大きくなっていきますが、小さい頃は親がいちばんです。
生まれてから毎日親の言葉を聞いて育ってきたのですから、当たり前と言えば当たり前です。
子どもは空気を吸うように親の言葉を吸って大きくなっていくのです。
ですから、親は、一度子どもの言葉遣いにじっくり耳を傾けてみるといいと思います。
そこにある好ましい言葉遣いもそうでないものも、
実は親自身のものである可能性が高いのです。
ところで、「クレヨンしんちゃん」のテレビ放送が始まったとき、男の子たちがしんちゃんのしゃべり方をよくまねしたものです。
そのしゃべり方でないとしゃべれない、という子もいたほどです。テレビの影響も大きいですね。
新しい友だちができると、言葉遣いで影響を受けるということもあります。
保育園や幼稚園に行くようになったら、ひどい言葉を覚えてきたという話はよく聞きます。
こういうことは、小学校、中学校、高校などに入ったときも、同じようにあるのです。
クラス担任をしているとき、子どもたちの言葉遣いがなんとなく自分に似てくるのがわかりました。
半年くらい一緒に生活していると、少しずつ似てくるようです。担任の影響もあるのです。
このように、子どもはいろいろなところから影響を受けているわけです。
そもそも、子どもは聞いたことがないものはしゃべれないのですから。
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