親野智可等先生の子育て診断テスト

2017.12.19

子どもにすばやく片付けをさせたいときは?

今日は、仲良しの子育て仲間たちと子ども連れで食事をすることになっています。
5時半には家を出なければ間に合いません。
ところが、気が付くと、小学1年生の息子が遊んだ物がものすごく散らかっています。
いくらなんでも、このまま家を出るわけにはいきません。
でも、もうあまり時間がありません。
あなたは、子どもに何と言いますか?

【A】「お母さんが支度するのとあなたが片付けるのとどっちが早いかな?用意、ドン!」


【B】「10分で片付けられるかな? 用意、ドン!」と言って、ストップウォッチかタイマーを押す

【C】 「5時20分までに片付けよう。用意、ドン!」

【D】 「早くできたらコンビニでお菓子を買ってあげるよ」

診断結果

【A】「お母さんが支度するのとあなたが片付けるのとどっちが早いかな?用意、ドン!」

お母さんと競争というだけで、面倒な片付けもゲームに早変わりです。
このように、ゲーム的にするだけで、子どもはわけもなく燃えます。
これは、子どもの習性のようなものです。
これをうまく使ってその気にさせるのが、楽しい子育てのコツのひとつです。

【B】「10分で片付けられるかな?用意、ドン!」と言って、ストップウォッチかタイマーを押す

Aと同じく、このやり方にもゲームの要素があります。
ストップウォッチやタイマーを使うだけで、いろいろなことをゲーム的にすることができるのです。
Aはお母さんとの競争で、Bは時間との競争です。
子どもは、競争、つまりゲームが大好きなのです。
その習性をうまく使えば、楽しみながら子どもをやる気にさせることができるのです。

【C】「5時20分までに片付けよう。用意、ドン!」

この言い方も時間を意識させてはいますが、Bほどの効果はないと思います。
なぜかというと、Bよりもゲーム性が弱いからです。
でも、いつもストップウォッチやタイマーが手元にあるとは限りませんから、このやり方も頭に入れておくといいでしょう。

【D】 「早くできたらコンビニでお菓子を買ってあげるよ」

お金や物で釣るのは、手っ取り早い効果が期待できます。
それで、ついついやってしまう親が多いようです。
でも、これを続けていると、子どもは必ず「○○したら、何くれる?」と言うようになります。

解説

ゲーム好きという子どもの習性をうまく使って、楽しい子育て
イライラしないで、しかも急がせるには、ゲーム好きという子どもの習性をうまく使って乗せることです。
ですから、いちばんいいのは、ABです。

この場面のようなときは、ついイライラしがちです。
そして、ついつい言ってはいけないことを言ってしまいがちです。
「早くしなさい!」「まったく、なんであなたはぐずなの!?」

でも、イライラすると、せっかく楽しい食事の前なのに、気分が台なしになってしまいます。
それどころか、必要もないのに子どもを傷つけることにもなってしまいます。

こういうときは、一度深呼吸して冷静になってください。
そして、子どもの習性をうまく使う工夫をしてください。
ほんのちょっとした工夫で、楽々うまくいくようになるものです。
こういうことがいろいろな場面に応じてできる親が、子育ての達人です。

今回は、ゲーム好きという子どもの習性についてでした。
この他にも、子どもにはいろいろな習性があります。
ストップウォッチやタイマーの他に、砂時計も子どもは大好きです。
これらをうまく利用して、子どもを乗せてください。
そして、子育ての達人を目指しましょう。

  • ポピー公式HPトップ
  • ポピー子育ておうえん隊
  • 幼児向け連動動画
  • 高校入試情報
  • ポピっこアプリ紹介
  • 公益財団法人 日本教材文化研究財団