親野智可等先生の子育て診断テスト

2017.12.19

最近元気のない我が子。うまく話を引き出すには?

小学6年生のE君がこの頃元気がないので、お母さんは心配でたまりません。
そういえば、以前はよく一緒に遊んでいた友だちのF君と、この頃全く遊んでいないようです。
E君が全然元気がないのは、その辺に理由がありそうだとお母さんは思っています。
どうやって切り出したら、うまく話を引き出せるでしょうか?

【A】 「F君にいじめられているの?」


【B】 「F君とけんかでもしたの?」

【C】 「F君は、この頃どう?」

【D】 「この頃F君と遊ばないね」

診断結果

【A】「F君にいじめられているの?」

もし本当にいじめられている場合でも、このように聞くと、なかなか本当のことを言わないことがあります。
子どもにもプライドがあるので、言いたくないのです。
親に心配をかけたくないという気持ちも働きます。
つまり下手なことは言えないと、警戒させてしまうのです。

【B】「F君とけんかでもしたの?」

これもAと同じです。

【C】「F君は、この頃どう?」

この切り出し方なら、子どもが自然に話し出す可能性が高いと思います。
というのも、この頃のF君の様子を聞かれているだけだからです。
話しているうちに、だんだん、F君と自分の関係に話が及ぶはずです。
F君は自分勝手だとか、たたいてくるなどという話をしはじめるかもしれません。

【D】 「この頃F君と遊ばないね」

この言い方も、多少子どもに警戒されると思います。

解説

プライドを傷つけない聞き方をするのがコツ
話を引き出すためには、子どもに警戒させない切り出し方が必要です。
いちばんいいのはです。

職場や近所で悩みがありそうな人がいるとき、みなさんは直接的な聞き方をしますか?
「○○さんとうまくいっていないの?」などというように。
たぶん、そういう聞き方はしないはずです。

このように聞くと、相手はなかなか本当のことを言わないものです。
もう少し遠回しに切り出すのがコツです。
自然にそのような話題になるようにもっていくのが、うまいやり方です。

親子の間でも、全く同じです。
最初の切り出し方がとても大切です。
下手な切り出し方をすると、子どもに警戒されてしまいます。
一度警戒されると、その後何一つ聞き出せないということにもなりかねません。

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