親野智可等先生の子育て診断テスト
夏休みに毎朝しっかり勉強をやらせるには、どうしたらいいか?
夏休みは毎朝同じ時刻に勉強を始める、という約束を子どもとしました。 |
【A】 毎朝、思考力を要する算数の文章問題や国語の読解問題から始めさせる
【B】 毎朝、その日の調子に合った勉強を自分で選ばせて、それから始めさせる
【C】 毎朝、タイムを測りながら行う基礎的な計算から始めさせる
診断結果
【A】毎朝、思考力を要する算数の文章問題や国語の読解問題から始めさせる
同じ勉強から始めるのはいいのですが、いきなり文章問題や読解問題から入るのは、できたら避けたほうが賢明です。
これらは、問題によっては難しくて、思うように解けないことも多いのです。
時間がかかる割にはかどらなくて、精神衛生上望ましくありません。
Cの方法なら、短時間でひとつの勉強が終わるので、ある程度の達成感を持ちつつ次の勉強に進むことができます。
【B】毎朝、その日の調子に合った勉強を自分で選ばせてそれから始めさせる
同じ時刻に同じ勉強から始めるほうが、子どもはうまくスタートが切れます。
毎日の勉強の最初に、「何やろうかな……」と考えていると、それだけで10分20分は過ぎてしまいます。
特に、落ち着きのない子、集中力のない子、チャンネルの切り替えに時間がかかる子などはそうです。
【C】毎朝、タイムを測りながら行う基礎的な計算から始めさせる
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解説
単純なこと、楽しいことを同じ時刻に始めるのがポイント
あまりやりたがらないことをやらせるときのコツは、「同じ時刻に同じことから始めること」と「単純で楽しいことから始めること」のふたつです。
いちばんいいのはCです。
勉強や家の仕事分担(お手伝い)などのような、あまり子どもがやりたがらないことをやらせたいときは、どうしたらいいのでしょう?
ひとつのコツは、毎日「同じ時刻に」「同じことから」始めさせることです。
「同じ時刻に」というのは多くの親たちが意識しているようですが、「同じことから」というのは、あまり意識されていないようです。
でも、これが子どもにとってはけっこう大きな影響があるのです。
「同じ時刻に」「同じことから」始めることで、子どもは自然に自動的に機械的に始めることができます。
これで子どもはうまくリズムに乗れるのです。
たとえ同じ時刻に始めても、毎回違うことから始めていると、今ひとつうまくリズムに乗れないものなのです。
もうひとつのコツは、「同じことから」の中身を、「単純なこと」や「楽しいこと」にすることです。
複雑なことから始めると、そこに時間がかかりすぎてイライラすることにもなりかねません。
また、つまらないことから始めると、最初から嫌になりかねません。
このふたつのコツは、いろいろなことに応用できるので、頭に入れておくといいでしょう。
もちろん、子どもだけでなく大人にも十分当てはまりますので、自分のためにも活用してください。
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