篠原先生
お母さんの脳によいことは
ふだんしている(?)ことが脳トレになるというお父さんにも耳寄りなお話です。
変わった実験
※昨年、ちょっと変わった実験をしました。『ポピっこドリるん』を親子でやっているときの、親と子の脳活動を測定する実験です。
二人のおでこのあたりに妙なフォルダをつけてもらいました(写真)。フォルダにはコードがつながっていて、その先から近赤外線が放射されます。
光が戻ってくる間にどれだけ減衰するかを測ることで、大脳新皮質のどこがどんなふうに活動しているかを推測することが出来ます。
※この記事は、「ほほえみお母さん&お父さん」2007年4月号に掲載されたものです。
子どもに教えるのは親の脳トレ
子どもの脳活動が高まるのは、それがねらいで脳科学的に作った教材ですから当然として、見ている親の脳活動も高まりました(図)。
具体的に指導しているときはもちろんのこと、ハラハラしながら見守っているとき、うまく出来たとき、さまざまな場面で脳が活性化していました。
このときの測定部位は前頭葉外側部、知的活動の中枢で、脳トレでターゲットとされる部位です。
ですから『ドリるん』をやっているお子さんを見守ること、サポートすることは親の脳トレ。
最近、もの忘れが・・・、という親御さんは是非『ドリるん』をご一緒に、ということになります。
お子さんのいいところを探しながら
さて、以前、こんな実験もしました。
お母さんにお集まりいただいて、お子さんのいいところを語ってもらったり、困ったところを語ってもらったりする実験です。
興味深いことにお子さんのいいところを探しているとき、前頭葉外側部が活性化しました。
つまり、お母さんの脳にとってよろしいのは、『ポピっこドリるん』を一緒にやって、お子さんのいいところを次々と発見していくこと。
そうすれば、「あれ、これ、それ」と指示代名詞がやたらに増えた、二階に上がったとたん何しに来たか忘れてしまった、スーパーの陳列棚を前にしてあぶら汗、「わたし何を買いに来たのかしら?」、などということが減ること請け合いです。
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