篠原先生

2017.12.14

おやじギャグには笑いましょう

ふだん何気なくしていることが脳トレにつながることも多々あるようです。今回は、なんとダジャレのお話。ダジャレ連発のおじさんたちへの見る目が変わるかもしれませんよ。

ペーさんダジャレをひねる

ずいぶん前になりますが、「はなまるマーケット」という番組の企画で「ダジャレをひねるとき」の脳活動を調べたことがあります。「ふとんがふっとんだ~」みたいな。

被験者は林家ペーさん。
なす、時計、かご、本、鉛筆などダジャレのお題を長机に並べ、上に黒い布をかけます。それを一枚一枚はがしては、即座にダジャレをひねっていきます。
(なすをしばらくもてあそんで) 「なすだけになすがまま」
(時計を耳の横の持ってきて)「み、見とけ!」

ダジャレは脳トレ

つらい時間でした。
が、ペーさんの前頭葉は激しく活動しました。
そうです。みなさんのまわりにいるダジャレ好きの人たち、親父ギャグ連発のあの人たちにとっては、あれが脳トレなのです。

ですから、どんなにつらくとも、特に身内の場合は、ぼけ防止と思ってグッと耐えてください。
上司の場合も同じです。彼らはああして脳機能を維持しているわけで、意味不明な命令をこれ以上増やさないためにもダジャレが必要なのです。

無理して笑え

出来るなら無理しても笑いましょう。
つらいのはわかります。わたしもある生番組でギャグが脳にいいという話をしたとき、司会の方が、脳にお勧めの食材として並べられたしいたけを前にして、「しいたけだけにしいたげられていますね」(わたしがしいたけの説明をやや少なくしたので)とやられ、皮肉な微笑みすら浮かべられなかったですから。

それでも無理して笑うと、笑うほうの前頭葉が活性化します。
笑わずひいてしまうと活動が低下しますから、脳トレとしては無理にでも笑うべきです。

笑いあふれる家庭はガマン力のある家庭になる?

みなさんが笑うとその笑いを見ている人の前頭葉、特に右前頭葉の活動が高まります。

右前頭葉は重要な場所です。
例えばわたしがみなさんの前で拍手をしたとします。パン、パン、パンパン、パン、パンパン…と、一拍したり二拍したりします。
みなさんには少し遅れて出来るだけ早くまねしてもらいます。
しばらくやってもらってから、今度はパンパンと二拍のときはたたかないでもらいます。
こういうのはGO/NO-GO課題といって行動を抑制する力、ガマンする力を調べる課題ですが、これをしているとき活動するのが右前頭葉です。

人の笑いを見ているとき、この右前頭葉が活性化するわけですから、笑いのあふれる家庭はガマンする力をはぐくむ可能性もあるわけです。
まあ、笑えば免疫力も上がり血糖値も下がりますから、笑うに越したことはないですね。

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