篠原先生

2017.12.14

大掃除は子どもと一緒に

すっきりときれいになった部屋で新年を迎えたい、とは誰しも思うものですよね。
でも片づけは苦手で、という方はお立ち会い!
今回のお話にはさまざまなヒントがちりばめられていますよ。

大掃除の心理的な意味

年末といえば大掃除。
家でも、学校でも、会社でも、一年のほこりを払い、新年にそなえます。

こういう儀式は、ただの年中行事ではなく心理的な効果があります。
たとえば大掃除を行うことで、過去を整理し、目を未来に向けさせる効果があります。

捨てられない

掃除が苦手、部屋が片づかない。
「いつかきっと役に立つだろう」「もう一度は見るだろう」
捨てる、見切るためには、物や事に優先順位をつける必要があります。また、捨てたものについては、記憶の中での優先順位も変える必要があります。
時には消去も必要です。
これは管理実行中枢、前頭前野の仕事です。

気が散る

片づけ始めたのに、忘れていたコミックにハマって時間が止まった。
「片づける」という目的を維持し続けるのも前頭前野の仕事です。

片づけ始めても気が散って終わらない。
そういう人こそ、大掃除はトレーニングのいい機会です。

並べてしまう

片づけは好きだけど、うまく片づかない。気がつくと並べ替えしただけ。特に奥行きのある押入れがうまく使えない。

こういう人は部屋全体、家全体、机の中、押入れの中を立体的に想像してください。そうすれば立体視、立体操作に関係する頭頂連合野がしっかりと働いてくれます。

しかられる、ほめられる

おとなが大掃除して、子どもがテレビかゲーム。そんな光景は変ですし、もったいないことです。
大掃除は前頭前野や頭頂連合野を訓練するいい機会なわけですから。

とは言っても、お子さんの前頭前野や頭頂連合野は発達途上です。
うまく掃除ができなかったり、嫌になってしまうこともあるでしょう。
そういうときは、ちゃんとしかってください。

図の左は校長先生がクレームをつけられているときの脳です。とてもよく活性化しています。

右はほめられているとき。
特に右脳の前頭葉が沈静化していて心地いいだろうと思われます。左脳の聴覚野もよく働いて、ほめ言葉がしっかり入っています。

たぶん子どもも同じです。ちゃんとしかられれば脳は活性化するし、きちんとほめれられれば心地いい。
メリハリよく、子どもを育ててください。

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