篠原先生

2017.12.14

福笑いをしよう

お正月は家族でさまざまなゲームをして過ごすことも多いですよね。
今年はそこに福笑いを加えてみませんか。
みんなで楽しみながら脳も活発に働いて、ワンランク上の冬休みになるかも!?

目隠しパズル

最近、パズル実験をしました。
10ピースくらいで完成する、1メートル四方くらいの大きなパズルを4、5人で完成させます。

これだけなら簡単極まりない、当たり前のパズルですが、全員がアイマスクで目隠しをします。
視覚を使わず触覚だけでピースにさわり、形を捉えます。
そして想像します。
Aちゃんの持っているピースのとがったところは、Cちゃんのへこんだところと合いそうだ、いやDちゃんのだろう、などと話し合いながらパズルを進めます。

なかなか難しく、10分で出来れば上出来です。

こころを想像するゲーム

毎度の事ながら、そのパズルをしているときの脳活動を調べました。
信州大学の野外教育の学生さんたちとの共同実験です。
目隠しパズルを野外教育のコンテンツとして利用することがあるそうで、そういうことをしているときの脳活動を知りたいということでした。
相手の気持ちを考えなさい、と言うよりも、目隠しパズルなどの共同作業をするほうが手っ取り早く効果的なのだそうです。

目隠しパズルで活性化するところ

さわって形の想像をするときには、体性感覚野やそれらを統合する縁上回などが活性化しました。
縁上回が壊れると、ポケットの中にコインとカギが入っていても区別できません。
形を伝えるときには縁上回を含む頭頂連合野と、言語野を含む前頭前野が働きました。
立体的に想像したり、話し手の心を読もうとしたりしている脳活動なのかもしれません。
リーダーシップをとり、積極的にかかわった被験者で特に活動が高まりました。

お正月の定番「福笑い」をみんなで目隠ししてやればこれと同じです。
子どもに仕切らせてみるのがいいかもしれませんね。

  • ポピー公式HPトップ
  • ポピー子育ておうえん隊
  • 幼児向け連動動画
  • 高校入試情報
  • ポピっこアプリ紹介
  • 公益財団法人 日本教材文化研究財団