篠原先生

2017.12.14

あなたの肌が子育てのバロメーター?

美肌だの、スキンケアだののCMが流れると、つい目がいってしまうことも多いですよね。
そんな方はお立ち会い!今回のお話には、あれこれ化粧品を使う前の大切な情報が含まれていますよ~。

体内時計と光

一日は24時間だが、体内時計は25時間周期。
だから体内時計のリセットが起こらないと就寝時間がだんだん遅くなっていって、ついには昼夜逆転が起きる。
体内時計をリセットしているのが、太陽の光と運動。
遮光カーテンを引いた部屋でPCと向き合ったままでは、身体のリズムと地球のリズムがずれてしまう。

みなさん、一度は聞いたことのある話だと思います。
この話は視交叉上核(しこうさじょうかく)といって、左右の目からの情報が入ってきてクロスするところの、少し上のあたりで発現する時間遺伝子が刻むリズムの話です。
その周期が24時間よりやや長いのですが、網膜からの光刺激や運動によって、そのズレが調整されるというのです。

実際、就寝時間が徐々に遅くなっていく睡眠相後退や昼夜逆転が見られる場合、光照射療法が奏功する場合があります。

皮膚でわかる生活リズム

今では、このような時間遺伝子が視交叉上核ばかりでなく、体内の様々な場所で見つかっています。
そのリズムも様々で、これらがハーモニーを奏でて身体のリズムをつくりだしています。

皮膚の細胞にも様々な時間遺伝子が見出せます。
最近、皮膚を観察することで、身体のリズムと地球のリズムが一致しているかどうかがわかるという報告がありました。
お昼なのに肌がくすんで見えるといったときには、身体のリズムが本当にずれている可能性があります。

肌いきいきで子どもも活発

こんな報告もありました。

テロメアは染色体の末端にあって、染色体末端を保護する役割を担っています。
この長さが細胞の寿命にかかわると考えられ、短くなると細胞は増殖を止め、細胞老化といわれる状態になります。

そのテロメアの長さを双子で比べる調査が行われました。
年齢が同じ、遺伝子的にも同じでも、生活習慣によって細胞の寿命が変わりうるかを調べたのです。

結果、テロメアの長さは身体活動量と相関しました。
同じ歳で同じ遺伝子を持っていても、よく身体を動かしている人のほうがテロメアは長い、つまり、細胞寿命が長いと予測されました。

子どもが小さいころ、お母さんが活発に動いていれば、子どもも将来活発に動けるようになるという報告が最近ありました。
また、子どもの、特に脳の成長にとって、身体のリズムと地球のリズムが合っていることは必須です。

お母さんが早寝早起きして地球のリズムに合わせ、あれこれ活発に動いていることは、自身のお肌をいきいきさせ、老化を抑え、しかも子どもの脳の成長にも役立ち、子どもが将来活発になる。
ま、いいこと尽くめです。

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