親野智可等先生の子育て診断テスト
わが子の友だちがすごく行儀がよかったのを見て、あなたはわが子になんと言いますか?
わが子の友だちが遊びに来ました。
その子は玄関で脱いだ靴をきちんと整頓し、「おじゃまします」としっかり挨拶し、おやつを出したら「おいしそう!ありがとう」と言いました。
さて、その子が帰った後、あなたはなんと言いそうですか?
【A】「あなたは、あんなにしっかりやらなくてもいいからね」
【B】「あなたも、よその家に行ったときしっかりやってね」
【C】 「さすがに、あなたはいい友だちを持っているね」
診断結果
【A】「あなたは、あんなにしっかりやらなくてもいいからね」
これでは、身もふたもありません。
せっかく、その子がいい見本を見せてくれたのですから、うまくわが子のために活かしたいものです。
【B】「あなたも、よその家に行ったときしっかりやってね」
これをいいお手本にしたいという思いから、親はついこう言ってしまいがちです。
でも、このようなストレートな言い方では、子どもは素直にはなれません。
かえって、反発を招くこともあり得ます。
【C】「さすがに、あなたはいい友だちを持っているね」
これはとても巧みな言い方です。 |
解説
子どもの気持ちに配慮した言い方を
相手が気持ちよく受け入れてくれるように言うことが大事です。
いちばんいいのは、Cです。
いくら正しいことを言っていても、相手に受け入れてもらえなくては意味がありません。
相手が気持ちよく受け入れてくれるように言える人が、コミュニケーションや人間関係の達人なのです。
これはどんな職場でもどんな集団でも、およそ人間関係があるところではすべて当てはまります。
もちろん、親子関係においても全く同じです。
親子だからといって、子どもの気持ちに配慮しない言い方をしていると、子どもの気持ちは離れるばかりです。
「上司だから許される」というのは上司の甘えであり、「親子だから許される」というのは、親の甘えなのです。
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