親野智可等先生の子育て診断テスト

2017.12.08

わが子の友だちがすごく行儀がよかったのを見て、あなたはわが子になんと言いますか?

わが子の友だちが遊びに来ました。
その子は玄関で脱いだ靴をきちんと整頓し、「おじゃまします」としっかり挨拶し、おやつを出したら「おいしそう!ありがとう」と言いました。
さて、その子が帰った後、あなたはなんと言いそうですか?

【A】「あなたは、あんなにしっかりやらなくてもいいからね」


【B】「あなたも、よその家に行ったときしっかりやってね」

【C】  「さすがに、あなたはいい友だちを持っているね」

診断結果

【A】「あなたは、あんなにしっかりやらなくてもいいからね」

これでは、身もふたもありません。
せっかく、その子がいい見本を見せてくれたのですから、うまくわが子のために活かしたいものです。

【B】「あなたも、よその家に行ったときしっかりやってね」

これをいいお手本にしたいという思いから、親はついこう言ってしまいがちです。
でも、このようなストレートな言い方では、子どもは素直にはなれません。
かえって、反発を招くこともあり得ます。

【C】「さすがに、あなたはいい友だちを持っているね」

これはとても巧みな言い方です。
「いい友だち」と言うことでその子の行儀をほめ、価値付けています。
それによって、わが子にも同じように行儀に気を付けてほしいと伝えているのです。
しかも、「さすがに、あなたは……」と言うことで、わが子の気持ちにも配慮しています。

解説

子どもの気持ちに配慮した言い方を
相手が気持ちよく受け入れてくれるように言うことが大事です。
いちばんいいのは、Cです。

いくら正しいことを言っていても、相手に受け入れてもらえなくては意味がありません。
相手が気持ちよく受け入れてくれるように言える人が、コミュニケーションや人間関係の達人なのです。

これはどんな職場でもどんな集団でも、およそ人間関係があるところではすべて当てはまります。
もちろん、親子関係においても全く同じです。

親子だからといって、子どもの気持ちに配慮しない言い方をしていると、子どもの気持ちは離れるばかりです。
「上司だから許される」というのは上司の甘えであり、「親子だから許される」というのは、親の甘えなのです。

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