親野智可等先生の子育て診断テスト
「日記に書くことがない」と言うわが子にどうしますか?
小学3年生のわが子のクラスでは、毎日、日記の宿題が出ます。 わが子は書くことが好きではないので、いつも大変苦労しています。 今日も「書くことがないよ~」と言うだけで、いつまでも書き始めません。 あなたならどうしますか? |
【A】「何を書いてもいいんだよ」と言って安心させる
【B】 親子でおしゃべりする
【C】 静かな部屋でじっくり考えさせる
診断結果
【A】「何を書いてもいいんだよ」と言って安心させる
「何を書いてもいいんだよ」は、こういう場合の親の台詞としていちばん多いものです。
でも、子どもとしてはそう言われてもどうしようもないのです。
そもそも書くことが一つも頭に浮かばない状態なのですから、「何を書いてもいい」と言われても書きようがないのです。
【B】親子でおしゃべりする
こういうときは、親子でおしゃべりするといいでしょう。
その日にあったこと、面白かったこと、見つけたこと、いつも思っていることなど、いろいろと楽しくおしゃべりしてください。そうしていると、書きたいことが出てきます。
それに、もう内容はしゃべってあるので、それをもとにしてどんどん書き進めることができるものです。
【C】静かな部屋でじっくり考えさせる
高学年くらいになって、自分を深く見つめて文章を書きたいという場合は、静かな部屋でじっくり考えて書くことが必要です。でも、この設問のケースには当てはまりません。 |
解説
日記や作文を書く前には、楽しいおしゃべりタイムを
おしゃべりで書くことを膨らませてやってください。
いちばんいいのは、Bです。
親子のおしゃべりの中で中身を膨らませておくと、書き始めてからもどんどん書くことができます。
そのためには、うまく質問してあげて、話を引き出していくといいでしょう。
例えば、次のように聞いてみるのです。
- 「そのとき、○○君はどんな様子だった?」
- 「□□さんはなんて言ったの?」
- 「あなたはどう思った?」
- 「○○君は心の中でなんて言ってたと思う?」
1のように聞けば、「様子」について詳しく表現できます。
2のように聞けば、会話を再現できます。
それをそのままカギ括弧でくくって書けば、生き生きした文章になります。
3と4のように聞けば、自分やそのほかの子の気持ちを表現できます。
日記や作文で大事なのは、様子、会話、気持ちを生き生き書くことです。
前述のような聞き方をして、その部分を膨らませてやるといいでしょう。
ただし、あまり親の意図が見え見えでは不自然ですし、おしゃべり自体が楽しくなくなってしまいます。
まずは、共感的かつ受容的に聞き、楽しいおしゃべりタイムにしてください。
うなずき、相づち、リフレイン(繰り返し)、言い換え、などが有効です。
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