親野智可等先生の子育て診断テスト
ピアノで苦手なところを集中的に練習させたいとき、どう言う?
わが子が音楽会でピアノ伴奏をすることになり、家で練習しています。
一か所うまく弾けないところがあるので、そこを集中的に練習させたいと思います。
そういうとき、あなたならなんと言いそうですか?
普段の生活を思い出して答えてください。
【A】「ここが下手だから練習しようね」
【B】「ここをもっと練習しようね」
【C】「ここが大切だから練習しようね」
診断結果
【A】「ここが下手だから練習しようね」
そこがうまくいかないことは、本人もわかっています。
でも、人から下手だと言われたらいい気はしないものです。
こういう言いかたをされると子どもによっては一気にやる気を失う子もいます。
【B】「ここをもっと練習しようね」
下手と決めつけるよりはましです。
でも、もう少しやる気を持たせる工夫がほしいところです。
【C】「ここが大切だから練習しようね」
「ここは大切だから」と言われれば、「よし、ここを頑張ろう」という気持ちになるものです。
「下手だから」などと思ったことを直接言わないで、このように形を変えて言うことが大切です。
それができる人は、相手の気持ちを思いやることができる人です。
解説
子どもは親の言いかたを真似します。
相手の気持ちを思いやる言いかたが大切です。
いちばんいいのは、Cです。
Aのような言いかたのほうが発憤して頑張る子もいるはずだ、と思う人がいるかもしれません。
確かにそれはあり得ることです。でも、別の問題が出てきます。
それは、親がこういう言いかたをしていると、子どもも同じような言いかたをするようになるということです。
子どもは親の言いかたを真似しますので、友だちに対してもこのような直接的な言いかたをするようになってしまうのです。
親が思ったことをすぐ口に出していると、子どももそうなるのです。
反対に、Cのような言いかたをされて育つと、子どもはどうなるでしょうか?
実は、子どもには、親が自分を思いやってこういう言いかたをしてくれているということも伝わっているのです。
はっきり意識しないかもしれませんが、うすうすわかるのです。
そうすると、親への温かい感謝の気持ちがわきます。
自分の気持ちを思いやってくれたことへの感謝の気持ちです。
そして、相手の気持ちを思いやって話すことの大切さを身をもって知るのです。
そういう子は、友だちに対しても相手の気持ちを思いやって話せるようになります。
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